目次に戻る
前章に戻る
次章に進む
用語辞典

The gold be depleted by mining


Osman II & the Empire in 1618 [See the Map ]

統治 4:外交 4:軍事 5:勝利 6,402
貴族 8:中央 10:革新 0:重商 1:野戦 6:陸軍 6:精鋭 8:農奴 8
陸技 18:海技 20:行政 3:経済 4
非道 34.7/44.0:年収 4,460.56$:騰貴 24.0%:貿易 30:設備 42



【カリーマ】 「あのね…、ちょっと聞きたいんだけど、ゲンチ・オスマンは若すぎるからってことでわたしのムスタファ1世が帝位に就いたんだったよね。」

【コレル】  「うん。でもやっぱり任せておけない、ということでクーデターが起こってムスタファ1世を再び幽閉され、ゲンチ・オスマンが担ぎ上げられたの。」

【カリーマ】 「あぁ…、3ヶ月で見切られちゃったんだ。」

【コレル】  「あ、でもムスタファ1世にはもう一度出番があるわよ。この後、ゲンチ・オスマンが暗殺された後に。」

【カリーマ】 「あ、そうなんだ。よかった。」

【メルテム】 「よくないよ。そうだった、ゲンチ・オスマンといえば軍制改革を志して、イェニチェリに返り討ちに遭っちゃうんだった…。」

【コレル】  「おお、よく知ってたわね。」

【メルテム】 「知ってるよ、それくらい。知らないトルコ人はいないでしょ。」

【コレル】  「まあね。この後、結局今日この日にまで連なるオスマン帝国の諸改革の端緒はゲンチ・オスマンにあるわけだからね。志半ばにして若くして亡くなった、っていうのも聞く人の涙を誘う話だし。」

【チャウラ】 「でも、どうしてゲンチ・オスマンは軍制改革を志すようになったのでしょう?」

【メルテム】 「やっぱりさ、病人とはいえスルタン・ムスタファ1世を退位させたのはイェニチェリだったりするじゃない。それで、ゲンチ・オスマンとしては憤りもあるし、身の危険も感じるし、で。」

【コレル】  「なかなか筋が通ってて面白いとは思うけど、違うと思う。ええと、どこから話そうかなぁ…。」

【メルテム】 「お好きにどうぞ。」

【コレル】  「1578年に始まった対ペルス十二年戦争でオスマン帝国がサファヴィー朝からシールワーン Şirvan (アゼルバイジャン)を奪って、さらにイラーク・アラビーの支配を確立したことはすでに話しているわよね。」

【メルテム】 「1578年? あ、ごめん。」

【コレル】  「サファヴィー朝の英主アッバース1世は遺恨を雪ぐべく、インギリテレ İngiltere (イギリス)人を招いて軍制改革を断行。1602年には自分からオスマン帝国に宣戦して1605年までにイラーク・アラビーを確保し、1611年にはアフメト1世にシールワーンとクルディスタンの割譲を強いることができたの。」

【オズレム】 「クルディスタンまで奪われたということは、オスマン帝国からすれば赤字ね。」

【コレル】  「そう。こちらも黙ってはいられない。というわけで、オスマン帝国軍がペルスに侵攻して、スルターニーヤ Sultānīya (ソルターニイェ)の戦いでアッバース1世に敗北を喫したのが1618年。すでにゲンチ・オスマンの治世ね。」

【メルテム】 「負けたとはいっても攻め入るくらいなんだから、オスマン帝国にもまだ余力があるんだね。」

【コレル】  「そうね。ところで、話は変わってコサックって知ってる?」

【チャウラ】 「ルスィヤ皇帝(ツァーリ)の屯田騎兵ですね。」

【コレル】  「今はね。でもこれは、ウクライナに元々いたコサック集団をモデルにルスィヤ帝国が創った軍制で、オリジナルのコサック集団はちょっと違う人たちでね。彼らはウクライナというキリスト教世界の辺境に住んでいて、時々のキリスト教王国の君主の権威は認めるけど、ずっと自治で暮らしてて、気が向くと聖戦を称してイスラーム世界に掠奪に来るの。そうねぇ、陸に上がった私掠船員みたいな感じかしらね。生活ぶりはアメリカのカウボーイとかは近いかも。」

【カリーマ】 「前に、マジャリスタン Macaristan (ハンガリー)平原では、イスラームの聖戦戦士(ガーズィー)たちとキリスト教国の騎士たちが互いに聖戦だ十字軍だといって掠奪をし合ってる、って話してくれたね。」

【コレル】  「そうそう。ここでもまったく同じことが起こってて、ここではイスラーム側にはクルム Kırım (クリミア)・タタールがいるというわけ。どちらも馬に乗ってやりたい放題で、クルム・タタールは1571年にはデヴレット・ギライが見事、モスコワ Moskova (モスクワ)を焼き払っているのだけれど、コサックはコサックで1615年にイスタンブル近郊の村を掠奪したりしてる。」

【メルテム】 「やるなぁ。」

【オズレム】 「イスタンブル近郊まで攻めてくるということは、その途上にある一帯は軒並み掠奪を受けていた、ということね?」

【コレル】  「そうなの。トゥナ Tuna (ドナウ)川河口のヴァルナとか。そんなわけで、オスマン帝国政府はコサックたちの主君であるレヒスタン Lehistan (ポーランド)=ウクライナ連合の統領(ヘートマン)にコサックの取締りを要請したんだけどね。ヘートマンは一応止めたらしいんだけど、元々自由な人たちだし、アウストゥリヤ Avusturya (オーストリア)とルスィヤ Rusya (ロシア)はこっそりコサックを支援してたから、襲撃がやむことはなかった。」

【オズレム】 「ペルスとの戦争ははかばかしくないし、コサックも放置できない。ゲンチ・オスマンは困ったでしょうね。」

【コレル】  「そこで、ゲンチ・オスマンはスルターニーヤの敗戦を潮にペルスとは講和して、オスマン帝国軍全軍を挙げてレヒスタンに攻め込む、という決断をしたの。バルトゥク Baltık (バルト)海で自分の馬を水浴びさせる、と言ってね。」

【メルテム】 「ファーティヒと同じようなこと言ってるね。」

【コレル】  「というわけで、この時点でゲンチ・オスマンはイェニチェリをオスマン帝国に勝利をもたらす存在として信頼してた、ということが窺えると思うの。」

【チャウラ】 「では、それがなぜ、イェニチェリ解体へ向かうのでしょう?」

【コレル】  「レヒスタン遠征は1620年に始まって、オスマン軍はチュチョラの戦いで敵のヘートマンを討ち死にさせる大勝利を得て、これはウクライナくらい取れちゃうかなぁ、という気をゲンチ・オスマンに抱かせたのね。で、翌年、10万から16万の軍勢を率いてゲンチ・オスマン自身が親征したのだけれど、ホチンの戦いで4万の兵を死なせる大敗北を喫してしまったの。おかげで、現状維持の講和を強制されることになった。」

【オズレム】 「ああ…、せっかくペルスと屈辱的な講和をしてまでのレヒスタン遠征だったのに。」

【コレル】  「そう。1603年の対アウストゥリヤの現状維持講和は、後背からペルスが攻め込んできたから仕方なかった。1618年の対ペルスの講和は、便宜的なものだった。ところが今回は、準備万端で全力でスルタンも共に攻め込んだのに、何ら得るところがなかった。こんなことは久しくなくて、同時代の人の感覚で言えば前代未聞の出来事だったわけね。」

【カリーマ】 「ゲンチ・オスマンはよっぽど悔しかったろうね。」

【コレル】  「で、彼はこの敗戦の原因はイェニチェリの惰弱と宰相たちの無能にある、ということにしたの。そして1621年にイスタンブルに帰着するや、改革に乗り出していく、と。」

【カリーマ】 「あら…、八つ当たり、っぽいねぇ。」

【コレル】  「まあ、この時代にはすでに軍組織も行政組織もかなりの問題を抱えていて、それが詰まるところあのカルロヴィッツ条約に帰結するわけだから、間違ってはいないんだけどね。さっきも10万から16万の兵を率いて、って言ったけど、この記録管理の杜撰さとかね、節々に問題が見えてるような気がする。ただやっぱり、着眼はよかったんだけど、味方も作らずに強大な軍組織であるイェニチェリを解体しよう、というのがね。どうもゲンチ・オスマンは、スルタンが命令すれば何でも思いのままになる、と思ってたみたい。」

【オズレム】 「そこら辺が、“若い”と称される所以かしらね。」

【コレル】  「ゲンチ・オスマンはイェニチェリに代えてトルコ人のみから成る軍団の創設を構想していたらしいけれど、こんなことが後世に伝わってる時点で、準備もしないで自分の構想を人に打ち明けていたのかもね。」

【メルテム】 「意外とアホなのかなぁ。」

【コレル】  「かくて、トプカプ宮殿内でイェニチェリが蜂起して、哀れゲンチ・オスマンは投獄され、弓弦で絞殺されてしまいました。時に19歳。あ、そうだ。ゲンチ・オスマンの処刑には異説があってね、」

【メルテム】 「ほむ。」

【コレル】  「この時代で旅行家として名高いエヴリヤ・チェレビーが伝えているんだけれど、大宰相ダーウート・パシャは捕らわれのゲンチ・オスマンに近づくと、貴種中の貴種たるオスマン皇帝を弑し奉るために、これまで用いられず特別に取っておかれた処刑方法があるのです、と。」

【オズレム】 「ええと、血を流さない殺し方でしょう?」

【コレル】  「そう。その方法とは…、あ〜、やっぱやめた。この話はなし。ごめん。」

【メルテム】 「待て。」

【カリーマ】 「さすがにそれでやめるのはひどいよ。痛そうな話だけど、気になるじゃない。」

【コレル】  「う〜。そのぉ…、ね。あれよ。たまたまを潰しちゃうんだって。」

【チャウラ】 「…。」

【コレル】  「だからやめるって言ったのに〜。」

【メルテム】 「へぇ〜、やっぱりあれ潰すと死ぬんだ〜。へぇ〜。」

【カリーマ】 「そ、それにしても、19歳で亡くなったとなると、お母様はまだ御存命だったんでしょ? 辛かっただろうね。あ、あのキョセム・スルタンがお母さん?」

【コレル】  「いや。お母さんはマーフフルーズ・ハティージェという別の女性。このお母さんが教育熱心な人で、幼いオスマンに多額の教育費用を投じたのね。おかげでゲンチ・オスマンは詩作が巧みで、アラビスタン Arabistan (アラビア)語、ペルス Pers (ペルシア)語の他、ラティン Latin (ラテン)語、ユナニスタン Yunanistan (ギリシア)語、イタリヤ語を流暢に話すことができたらしいわ。」

【カリーマ】 「コーランのアラビスタン語と詩のペルス語は分かるけど、アウルパ Avrupa (ヨーロッパ)の古典語やイタリヤ語を学ばせたのかぁ…。その、何と言うか、当時としては変わった人だよね、マーフフルーズ・ハティージェは。」

【コレル】  「そうねぇ。彼女がユナニスタン出身ということも関係があるのかもね。ゲンチ・オスマンのレヒスタン遠征も、これまでもずっとコサックの襲撃はあったのに、本腰入れてレヒスタンに対策したのはゲンチ・オスマンが初めてで、アウルパに向け続けた眼差しはマーフフルーズ・ハティージェの影響なのかも。」

【オズレム】 「ともかく、レヒスタンでの敗戦があって、以後の諸改革の端緒が拓かれた、ということだけど、そのレヒスタン遠征がお母さんの影響のおかげだとすると、何だか歴史って面白いわね。こう、些細な出来事の一つ一つが大きな歴史の流れを支えているみたいで、そのアンバランスな感じが。」

【コレル】  「う〜ん、どうかしらねぇ。ゲンチ・オスマンでなくても誰かしらは改革を始めたとは思うんだけど…。ま、この辺りは趣味よ。どっちが真実であれ、史実は動かないんだから。」


【メルテム】 「さてと、それじゃあ何しよっかな。」

【カリーマ】 「安定度、まだ全然回復してないよ。」

【メルテム】 「うん、そうだねぇ。」

【オズレム】 「アウストゥリヤ、レヒスタン、フランサとアウルパ諸国が強大になってきてるから、戦争になっても負けはしないだろうけど、長引くわよ。安定度が低いままで戦争が長引けば、各地で叛乱が起こることになるけど。」

【メルテム】 「はいはい、大人しくしてればいいんでしょ。じゃあ植民でもしておくよ…と、あのさ、どこに植民したらいい? 北米東岸、ロアノーク Roanoke まで達してインギリテレ領のチェサピーク Chesapeake に接してるんだけど。カトーバ Catawba に送るのは当然として、シェナンドー Shenandoah にはまだ送れないよね。」

【オズレム】 「いま新大陸向けに何州同時に入植してる?」

【メルテム】 「何州?」

【チャウラ】 「わたしのときで、入植者が新大陸に到着するのに6〜8ヶ月かかるので、3〜4州です。」

【オズレム】 「とりあえず、チェサピークとポーハタン Powhatan のインギリテレ、デラウェア Delaware とマンハッタン Manhattan のフランサ、この4州は囲い込んでしまった方が害がないだろうから、北からも入植したら? コネティカット Connecticut にはちょうど原住民もいないみたいだし。」

【メルテム】 「あと2州はどうしよう。」

【オズレム】 「メルテムの好きにしたらいいんじゃない? まあこれで、ようやく主体的に植民できるようになったわけね。」

【メルテム】 「じゃあ、カリブ海。」

【コレル】  「そういえば前もカリブがいいとか言ってたわね。暖かいとかなんとか。」

【メルテム】 「ちっちっちっ、違うんだなぁ。戦略的に言ってさ、敵が取った場合、アンティル諸島の孤島ならどうってことないけどクーバ島やハイチ島の空いているところに入ってこられたら、邪魔じゃん?」

【コレル】  「戦略的、という言葉が合ってるかどうか微妙なところではあるけれど、一理あるわね。」

【オズレム】 「すべてを取ることはできないんだから、取らせるところは取らせる、っていうのはなかなかいい戦略だと思うわ。」

【コレル】  「う…。」

【メルテム】 「ほぅらね。というわけで、今期はカトーバ、コネティカット、グアンタナモ Guantanamo 、トルトゥーガ Tortuga に植民することに決定ね。」


Gold discovered in Hispaniola!

【メルテム】 「よしよし、トルトゥーガに植民成功、と(1618年11月24日)。」

【オズレム】 「カリブ海みたいに実際の歴史で初期に植民された地域はだいたい原住民の気質が穏やかだからね。」

【メルテム】 「おっ、イスパニョーラ島で金を発見か(1618年11月24日)。このイベントって、トルトゥーガに植民すると起こるタイプのやつだよね…、なぁんかもったいない気分。レケー Les Cayes もバラオナ Barahona もイスパニョーラ島なんだから、さっさと起こっててもいいのに。」

【コレル】  「んー、地図的に言えばこの “ トルトゥーガ ” の地域にサントドミンゴ市が含まれるみたいだからね。トルトゥーガそのものはイスパニョーラ島の北にある小さな別の島だけど。」

【カリーマ】 「まあ、遅くなっても収入増えたんだからいいじゃない、ね。」

【メルテム】 「これまでの例から言って、あんまり持続は期待できないだろうけどね。」


Production continues apace

【メルテム】 「おっと、12,500フローリンの臨時収入(1618年12月28日)。安定度回復のために集中的に資本投下してるから、国庫にお金が回せないいまは本当に助かるよ。」

【カリーマ】 「よかったね。」


Production begins to decline

【メルテム】 「サンクリストバルの金産出量が減少、か(1619年1月1日)。予想通りだね。10,000フローリンの臨時収入は意外だったけど。」

【オズレム】 「本来は12,500フローリン入るはずだったのに、2,500フローリン少なくなった、っていう表現なのかしらね。」

【メルテム】 「なるほどね。でも、わざわざそういうこと言うかなぁ。」

【オズレム】 「あ、ごめんごめん。」


【メルテム】 「さてと、1619年の内政改革をしておこう。貴族政傾向が下がっちゃったんだよね。1こ上げて、と。」


The gold mine is now depleted

【メルテム】 「サンクリストバルで金産出量が激減、と(1619年2月3日)。予想通りだな…、って、ぷぷっ、カードに書いてあるよ、これ。」

【チャウラ】 「あ、本当ですね。金山のイベントって、ほとんどどれもパターンが同じですものね。デザイナーさんも皮肉な気分になっちゃったんでしょうか。」

【カリーマ】 「いや…、掘れば無くなるってことじゃないかなぁ。中国の説話でこんな話を聞いたよ。川岸でかわうそが大きくておいしそうな魚を食べてるのに泣いているから、通りがかりの人が見かねて、どうして泣いているか聞いてみたの。」

【チャウラ】 「うれし泣きですね。」

【メルテム】 「きっと久しぶりにちゃんとした食事ができたんだろうね。」

【カリーマ】 「う〜ん、久しぶりだったかもしれないけど、うれし泣きではなくてね、こんなおいしい魚が食べると無くなってしまうかと思うと、悲しいんだ、って。」

【メルテム】 「分かるっ! 分かるよ、そのかわうその気持ち。そうだよねぇ、無くなっちゃうよねぇ。」

【チャウラ】 「頬張ってても溶けちゃいますよね。」

【カリーマ】 「あぁ、分かっちゃうんだ…。一応、食べたら物が無くなるのは当たり前で、悲しんでもしょうがないのにね、って話だったんだけどね。」


The gold mine is now totally exhausted

【メルテム】 「とうとう、サンクリストバルの金鉱も完全に枯渇、か(1619年3月10日)。」

【カリーマ】 「全部あわせて39,000フローリン。結構な収入になったね。」

【メルテム】 「それにしても、5ヶ月か…。ぱぱぱって感じだったな。ま、ムスタファ1世の治世よりは長いけど。」

【カリーマ】 「そ、そうだねぇ…。」


マリンディによるアダルの併合

【コレル】  「アダルが滅亡、か(1619年10月18日)。何だか申し訳ないなぁ…。」

【カリーマ】 「オスマン帝国を頼ってハベシスタン Habeşistan (エチオピア)に果敢に攻め入ったんだけど、最後の決戦に敗れて、辺地に追われちゃったんだっけ。」

【コレル】  「そう。で、彼らは砂漠へ去って、主無きゼイラの港(ゲーム上はイサー Issas )はオスマン帝国が相続してるんだけどね。」

【オズレム】 「まあ、貧しい1州だけしか持ってなかったアダルじゃ、いずれハベシスタンに滅ぼされてたろうし、マリンディならよくハベシスタンと対抗してくれるわよ。」

【コレル】  「ま、そうだろうねぇ。」


ハベシスタンのカトリックへの改宗

【メルテム】 「む、話題のハベシスタンが国教をカトリックに変更、か(1621年3月26日)。まあ、関係ないけど。」

【カリーマ】 「マリンディとか東アフリカのムスリムには朗報なんじゃないかな。ハベシスタンは税収が落ち込んで、大人しくなるでしょ?」

【オズレム】 「いやいや、わたしたちにだっていいことがあるかもよ。普段は臆病で、向こうからは絶対に宣戦してこないハベシスタンだけど、フランサあたりと同盟して攻め込んできてくれたら、孤立するゼイラに到達できる回廊を確保できるかもしれないし、少なくともハベシスタンが抑えているこちらの中核州、バトン・アルハジャル Batn al Hajar も無料で手に入るだろうし。」

【メルテム】 「岩ヶ原(Batn al Hajar の直訳)? 大して欲しくも無いような…。」

【コレル】  「アウルパ人はここを “ ヌビア砂漠 ” と呼ぶみたいね。まあ、せっかくの中核州なんだし。」


ムスタファ1世の即位

【メルテム】 「えっ…! もう5年経ったの? まだ安定度すら回復しきってないのに。」

【カリーマ】 「わぁ、本当にわたしもう一回だ。」

【メルテム】 「う〜、ゲンチ・オスマンが死んだのはイェニチェリに殺されたせいで、そのイェニチェリはアフメト1世が解体したんだから死ななくてもいいはずなのに。ムスタファ1世に帝位を譲ったって、どうせ何もできないんだよ?」

【カリーマ】 「そんなことないよ。」

【オズレム】 「まあ、たぶん…。」

【カリーマ】 「そんな…。」

【コレル】  「そうねぇ、何か不幸な事故でもあったんじゃない? 階段から落ちたとか。」

【メルテム】 「仮にも一国の君主がそんな間抜けな死に方するわけないじゃないっ。」

【コレル】  「いや…、そんなことはないんだよ?」

【カリーマ】 「まあ、自分から何かすることはできなくても、チャウラみたいに何か重要な判断ができるかもしれないしっ。わたしなりに頑張るぞー。」

【コレル】  「あ、あのさ…。」

【オズレム】 「そっとしておいてあげましょう。」


1622年5月20日、オスマン帝国第15代スルタン、ムスタファ1世、復位。


目次に戻る
前章に戻る
次章に進む
用語辞典


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2007-12-22 (土) 19:49:48 (3625d)