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用語辞典

Conquest of İspanya


Bayezid II & the Empire in 1481 [See the Map ]

統治 7:外交 6:軍事 7:勝利 1,214
貴族 10:中央 9:革新 4:重商 8:野戦 7:陸軍 6:精鋭 8:農奴 8
陸技 6:海技 2:行政 2:経済 3
非道 15.0/41.0:年収 694.88$:騰貴 0.7%:貿易 31:設備 33



The Conquests of Bayezid II The Law-Abiding

「さて、いよいよ真打ちの登場ね。」
「でもさぁ、なんで経験者が最初からやらなかったの?」
「それは…」
「メフメト1世は2年しか出来ないから。」
「そうじゃなくて…」
「ムラト2世は悪逆非道点が暫定トップで擬似BBWになるから。」
「いや、そうでもなくて…」
「さすがに1番2番をパスしてファーティヒやるとは言い出せないから。」
「じゃ、それでいいわよ。いいじゃない、適時にアドバイスして、問題なく進められてきたでしょ。」
「じゃ、じゃあ、それで。さて、バヤズィト2世はと、ブジャク、アナトリア半島東南部、コルフ島を得た、か。またもや史実に先行してアナトリア半島東南部は取っちゃったね。」
「ブジャクはトスカーナ領か…。多分維持できないだろうけど、叛乱してうちに付くってことはないよね。」
「そうね、順当にボウダンが回復するでしょうね。」
「その前に取れるといいね。1州だけ奪うのに宣戦は出来ないだろうけど。そういう意味でバヤズィト2世が狙えるのはヴェネディク領だけか。」
「ヴェネディクの相手をしていられる暇はないかも。他にすることあるし。」
「え? 30年もあるのに? 何するつもりなの?」
「イスパニヤとポルテキズを滅ぼしちゃおうかと思って。ファーティヒ=メルテムがやってくれたグルナタ防衛支援をそのまま延長拡大して。」
「え? あのイスパニヤとポルテキズを? しかも両方?」
「うん、ちょうど同盟結んでくれてるし。そりゃあ大変だと思うけど、いまやらなかったら大航海時代になっちゃって手が付けられなくなるから。滅ぼすならいましかないの。」
「勝算は立ててあるの?」
「もちろん。何と言っても敵は大航海時代に向けて海軍も整備してるから陸軍の整備が疎かになってるけど、こっちはもうすぐで火器を持たせられるんだから。秘策もあるし。」
「どんな?」
「教えたら秘策じゃないわよ。」
「うまくいかなかったら黙ってるつもりでしょ。」
「それにしても、さすが経験者だねぇ。」
「あ、いや…、まだイスパニヤを滅ぼすみたいな大胆なことはやったことないんだけどね。」
「おいおい。」
「それにしても、イスパニヤやポルテキズがいない世界ってどうなっちゃうんだろうねぇ。」
「障害もなく順調にフランサとインギルテレが成長してゆくんじゃない?」
「夢も希望もない見解ねぇ。」


Navy and Administrative Reforms of Bayezid II

「バヤズィト2世による海軍の整備と官僚制の改革、だって(1482年3月26日)。」
「『メフメト2世による富裕者層からの強権的な資産没収は帝国の情勢を不穏に陥れており、後継者バヤズィト2世は土地の一部返還など、和解に努めた…』か。ご苦労様です。」
「父親がアレだと苦労するわね。」
「アレってなによ。」
「で、一方で官僚制改革、陸海軍の強化に尽力した、か。苦労人ねぇ。」
「でもこの選択肢、『国を安定化させつつ、統治体制の改革を図れ』って、まさに言うは易しね。」
「これで通るなら、みんなこう指示したいよね。」
「ま、20,000フローリン支払わなくちゃいけないんだけどね。お金は、万能ではないけれど、可能性を飛躍的に高めてくれるってことかな。」
「ところでさ、前から気になってたんだけど、国家予算が金貨1,000枚だとか2,000枚だとかっておかしくない?」
「それについてはわたしも考えたんだけれど、これは国王の私費じゃないかしらね。実際のところ、国家収入のほとんどは官僚や軍隊の維持、公共施設、福祉政策なんかに充てられてて差し引きゼロに近いんだし。」
「そういえば、17世紀のムラト4世は改革の志に燃えていて、スルタンに即位するやさっそく宝物庫に入って軍資金を確認しようとしたのだけれど、何にも置いてなくて呆然とした、なんてエピソードをエウリヤ・チェレビーが書き残してるわね。」
「オスマン帝国って実は貧しかったの?」
「ま、ご覧の通りで。ペルスやヒンドゥスタンと違って特産品があるわけじゃなし、アウルパ諸国と同じ産物を作ってるだけだからね。いずれかが優位に立つとすれば、資源運用の効率性しか差がないんじゃないかなぁ。」


Navy and Administrative Reforms of Bayezid II

「ジェム・スルタンが叛乱!(1482年9月4日)」
「この忙しいのに、ジェムのバカ…。」
「バヤズィト2世が即位したら、そりゃジェムは叛乱するんじゃない?」
「まあそうだけど。いまは和解するしかないわね。」
「ねえねえ、ジェムって誰?」
「近頃の若い娘はこれだから。ジェムっていうのは、バヤズィト2世の兄弟で、もしかしたら帝位に就いていたかもしれない人でね。」
「うん、バヤズィト2世が死んで、子供がいなかったら、でしょ? 帝位継承権保有者だね。」
「違う違う。当時のオスマン帝国では、王子たちは統治の経験を積むために2〜3の属州を束ねたより大きい領域の総督に就かされていたんだけど、前代のスルタンが亡くなったとき、その王子たちで一番はやく帝都に乗り込んだ者が次のスルタンになれたのよ。」
「うわ、スリリング。」
「もっともね、たいていの場合あらかじめ年長で人望のある王子をイスタンブルに近い州の総督にしておくものなんだけどね。」
「なるほど、ジェムはコンヤにいたのか。ちょっと遠いね。バヤズィト2世はどこにいたの?」
「これがね、アマスィヤなの。」
「え? どっちが遠いかなぁ…。かなりいい勝負? アマスィヤは黒海に近いけど、海路で行くのは相当な賭けだね。」
「そこをバヤズィト2世は海路を使ってイスタンブルに入ったの。そのときまだジェムはブルサの手前で、賭けに勝ったわけね。ところがジェムはブルサに篭って、自分がアジア側の王になるから、バヤズィト2世はヨーロッパ側の王になれ、と。ほんの一瞬だけど、国を二分することになったのよ。まあ、本気になったバヤズィト2世がブルサに迫ってジェムはムスルに逃れ、マムルーク朝に担がれてコンヤまで攻め入ってまた負けて、ロドス島に逃れて騎士団に裏切られてフランサに送られちゃうんだけどね。これにしても、今度はいつアウルパ諸国に担がれてオスマン帝国に攻めてくるか分からない。なんでファーティヒは遺恨が残るような形に王子たちを配置したのやら…。」
「まあ、公正だったんじゃないの?」
「でも、ジェムっていうのはさ、異教徒の軍に祖国を蹂躙させてでも権力を得ようとしたわけでしょ? 神の影たる資格なしだね。バヤズィト2世が勝って、本当によかったね。」
「う〜ん、さすがにジェムも十字軍に担がれるのは避けようとしてたみたい。元々ロドス島へ渡ったのも、バヤズィト2世が周到にムスルへの退路を断って万事休すだったからだし。そもそも、帝位に就き損ねた王子は死ななければならない慣習だったわけで。アウルパ諸国のように、大貴族でいられたわけじゃないのよ。」
「そっか、ジェムも辛かったんだ。」
「まあ、でもフランサ人は彼を歓待してくれたみたい。彼はニースからフランサに入ったんだけどね、ほら、向こうは女性がこっちよりずっと開放的な格好をして、男女で身体を密着させた踊りをするじゃない。ニースとは何と素晴らしいところか、男の願望がすべて叶う、なんて詩を詠ったりして、結構楽しんでたみたい。」
「やっぱり生きていればいいこともあるんだねぇ。」
「ほんとうにそうだね。」


第2次イスパニヤ遠征

「さて、レオンも占領、と。イスパニヤ人にとって呪われたクリスマスになったわね。これで勝利点も99%になったかな。あとはイスパニヤからの和平交渉を待つばかり。」
「ナポリやシジリヤまでイスパニヤ領になったときにはどうしようかと思ったけれど、結果的にこの新領土は援軍が派遣しにくくて、オスマン帝国に近くて、奪われると点数は高い、と、うちに有利に働いたのかな。」
「そうかもね。」

「ぐぅ、講和使節が来ない…。」
「こっちから派遣したら?」
「足元見られるのが落ちよ。」
「まぁねぇ、まだイスパニヤの本国領はだいぶ残ってるし。こっちはポルテキズ軍の主力に攻撃されちゃって、攻撃軍が半減してるし。」
「あれは必要な戦いだったのよ。イスパニヤが単独講和したら、どうせ狭いポルテキズ領でぶつかることになるんだから。」
「援軍、派遣したら?」
「もちろんしてるわよ。まだ着かないだけで。」
「エンデュリュスは遠いねぇ、やっぱり。」


イスパニヤとの講和
ナポリの叛乱

「ふぅ、やっと講和使節が着たわ(1484年8月19日)。」
「5年以上かかっちゃったね。しかもまだポルテキズ戦は終わってないし。」
「でもそれに見合う戦果じゃないの。」
「うん、8州も奪えたね。」
「それだけじゃないのよ、ほら。ナポリを見て。」
「あ、そういえば叛乱してたね。」
「イスパニヤとしてはイタリヤ進出の根拠たるナポリだけは手放せなかったんだろうけど、すぐに失うことになるわね。うちのものにはならないだろうけど、ナポリは点数が高いから本当に助かるわ。」


シジリヤ王国の復興
ナポリ王国の復興

「で、えい、えい、と。シジリヤとナポリを独立させる、と(共に1484年8月19日)。」
「え? なんで?」
「だってこんなところ持ってたって仕方ないじゃない。まず本国に陸接しないだろうし、改宗もできないだろうし。それよりも、悪逆非道点を少しでも下げておきたいし、捨てるんならこっちは一方で陸路アジア・アフリカを探検中なんだから、さっさとした方がいいでしょ。」
「まあ、むぅ、ああ、ファーティヒの念願だったアプーリアが…。」
「ファーティヒの念願はローマでしょ。アプーリアは橋頭堡。何十年何百年先になるかは分からないけれど、ローマを確保できるようになったなら、そのとき改めて奪ったらいいじゃない。」
「そっか、そうだね。いまはイスパニヤに集中だね。」


「イスパニヤ戦争の第二段階」
Second Phase of the War of Granada

「うわ、またイスパニヤがグルナタに宣戦?(1485年2月14日)」
「1年どころか半年しか経ってないのに…。」
「やった! 予定通り♪ まだポルテキズ戦が終わってなかったのは失敗だったけどね〜。」
「え? 予定通り?」
「この時期ね、イスパニヤにはグルナタ征服のための一連のイベントが起こるの。1492年までに何としてでもグルナタが征服できるように。グルナタは2州しかないから、最高でも2回、普通はここまでに1州奪われてて1回で終わっちゃうんだけどね。今回はわたしたちがグルナタに付いてるから、何回やっても終わんないわよ。」
「でも、イベントだろうと休戦期間中に宣戦するとすごく安定度下がっちゃうんでしょ? そしたら乗ってくれなかったかもしれないんじゃないかったの?」
「んー、どうもこのイベントではイスパニヤは安定度の悪影響は受けないみたい。宣戦されたグルナタも影響なし。同盟参戦するうちは受けるけど…。」
「ちょっと待てーっ。」
「あ〜あ、安定度+3だったのに-2へ急落〜。」
「いいじゃないの、イスパニヤを滅ぼせるのはいまだけなんだから。」
「安定度が下がると軍隊の士気も下がるし、徴兵力も下がるんでしょ? もちろん収入も減るし…。負けないでよ?」
「負けるわけないじゃないの。」
「ずるずる戦争が長引いてすっかり疲弊するのも、ほとんど負けなんだからね。」
「だ、大丈夫よぉ…たぶん。」


Safavid Takeover

「黒羊朝が滅んでサファヴィー朝が興ったみたいだね。(1485年5月18日)」
「早っ! まだ1485年なのに。」
「うわ〜、あの黒羊朝がそっくりサファヴィー朝になっちゃったんだねぇ。ええと、両イラク(今日のイラクとペルシア西部)、シャム Şam (シリア)、ルーム Rum (原義はローマ。かつての東ローマ帝国の最前線であったアナトリア東部を指す)、クルディスタン、アゼルバイジャンにヒジャーズか。すでにもうペルス・インパラトールル Pers İmparatorluğu (ペルシア帝国)だね。」
「どうせ元々黒羊朝とだって険悪だったんだから大差ないわよ。むしろシーア化したことで国が動揺してるんだから助かったくらい。」
「またまた強がっちゃって。きっと建国期のサファヴィー朝には国を富み栄えさせるようなイベントが目白押しでしょ?」
「う、うん…、多分。」
「ねえねえ、うちも心配だろうけど、わたしが一所懸命守ったマムルーク朝はもっと心配じゃない? 滅ぼされちゃわない?」
「あ! それはさすがにまずいわね…。とりあえず、反乱鎮圧支援だけは確実にしとかないとね。メルテム、注意してくれてありがと。」
「うん、いまは将軍だからね。」
「ま、うちが引きつければ一番いいんだろうけど…、嫌だなぁペルス騎兵と戦うの。」


Western route to India

「イスパニヤはコロンブスへの資金提供を断念したみたいね(1486年11月17日)。結構、結構。」

「ねえねえ、まだ対ポルテキズ戦終わんないの?」
「う…、うん。ちょっとね、アスランダウ Aslandağ (シエラレオネ)っていう西アフリカの植民地が遠くて。」
「いくら遠いったって…。あ、何か隠してるでしょ?」
「隠してる、ってほどのことではないんだけれどね。リズボンを占領して公文書館を略奪したことで、ようやくわたしたちにも西アフリカまでの航路が分かったんだけれど、まだ沿岸だけなの。それでね、ポルテキズ領を近いところから占領していったら、ポルテキズに残った港がアスランダウしか無くなっちゃってね…。ポルテキズ船がみんなアスランダウに行っちゃってるの。だから、とてもじゃないけどアフリカ航路は抜けないのよ。」
「もうあきらめて陸路で行ったら? 西アフリカの偶像崇拝者たちに贈物して通行許可もらえばいいじゃない。」
「あーん、イスパニヤと戦争してる間はいいかな、と思ったけど、確かにこれじゃいつまで経ってもダメね。仕方ない、ダホメ王国から通行許可をもらおう(1487年7月30日)。」

「というわけで、アスランダウを陥落させてポルテキズ領をすべて奪ったわ(1488年11月30日)。あとは講和使節を待つばかり、と。」


「1489年の内政改革も農奴制を高めておいたわよ。」


ポルテキズとの講和

「やっとポルテキズの和平使節がきたわ(1489年3月1日)。どれどれ…、」
「同じ日に、アフリカ沿岸で南北をポルテキズ艦隊に挟まれて蹴鞠状態のケマル・レイス艦隊がまた敗北したみたいだけど、この情報が伝わってないといいわねぇ。」
「6州の割譲と8,000フローリンか。イスパニヤのときは8州だったんだけどなぁ。」
「もうポルテキズにはリズボンしか残ってないじゃない、って突っ込んで欲しいわけ?」
「うふふ。」
「あれ、そういえばポルテキズってファスから1州奪ってたんじゃなかったっけ? このゲームが始まった頃。」
「ああ、ムラークシュ Murrakush (マラケシュ)。あれのおかげで西アフリカ探検が遅れたんだよねぇ。」
「ちょっと待って、調べる。ああ、1482年1月に叛乱してファスに復帰してるね。」
「さてさて、ポルテキズに起死回生の機会はあるのか?」
「アフリカ南端に植民地築かれたら、陸路じゃ行けないしポルテキズ艦隊にも勝てないから、絶対占領できないねぇ。」
「ああ、もう1488年過ぎたね。」
「え、あ、ええっ?」
「でもきっと大丈夫だよ。」
「うん、大丈夫大丈夫。」
「あなたたちが余計なこと言うまでまるで心配してなかったのにっ!」


ロドスの宣戦

「ロドスが宣戦、同盟国のマジャリスタン、ボヘミヤ、フロランサ、シエナも乗ったみたい(1489年4月19日)。」
「やっぱり来るわよね。もう戦争して10年になるし、安定度は安値安定だし。仕方ない、今回はこちらも同盟国のみなさんに勇戦してもらいましょう。」
「あらら、カザンは戦ってくれるみたいだけど、グルナタもクルムも嫌だって。」
「くぅ〜、恩知らずたちめ。」
「まあ、この2国は恩義を感じててもいいわよねぇ。」
「いいわよいいわよ、お駄賃くらい出すわよ。ということで、グルナタも(1489年5月19日)、クルムも(1489年6月19日)分かってくれてよかった。この際だからアストラハンにも戦ってもらおう(1489年6月19日)。」
「お、にわかに4大汗国によるマジャリスタン平原侵攻の気配?」
「いやぁ、盟主たるオスマン汗には本国に兵士いないし…。それに後から加えたから彼ら、イスパニヤとも交戦状態になっちゃったのよね。また統制が乱れると思う。だから素直に最初から盟約履行しておけばいいのに。」
「盟友を普段から厚遇しておかないからじゃない?」
「そんな余裕あったら攻め込まれてないわよ。まあ今回は、ブジャク地方がフロランサが支配してくれてるおかげで、北方3汗国ともクルム汗領からここを通って陸路でマジャリスタンへ行けるから…、って期待してるんだけど、期待しすぎかしら?」
「またまた。ちょっと時間稼げればいいくらいに思ってるくせに〜。」


マジャリスタンとの講和

「やっぱりダメでしたか…。」
「やっぱりダメでした。北方3汗国、ブジャク以南に…、ビル、イキ、ウチ…、64,000人も展開させてくれてるのに。どうしてすぐに包囲を解くかなぁ。」
「やっぱり遊牧民だからじゃない?」
「いずれにしれもこのままじゃ時間稼ぐどころか、時間が進むにつれて戦勝点だけでスルビスタンを取られかねないわ。」
「そんなことになっちゃうの?」
「ええとね、スルビスタンはマジャリスタンにとっての中核州でもあるんだけど、和平交渉で領土割譲を主張するとき、中核州だけを戦勝点未満分だけ要求すると、それは一般に妥当だとみなされるわけ。だから、その要求を蹴ると、こっちが分からず屋で好んで戦を長引かせているってことになっちゃって、臣民からの信頼を失って安定度が1個下がっちゃうのよ。しかもこの要求を外交官がある限り毎月行ってくれるから困っちゃう。もし安定度が-3まで下がって、さらに下がると国内のどこか複数の州で叛乱が起こるようになるのよ。」
「それなら1州くらい割譲するか、ってことになっちゃうのね。」
「というわけで、敵の盟主マジャリスタンと講和することにします。」
「お金ないよ?」
「さっきマジャリスタンにヤニク Yanik (ジェール)城を奪われた(1489年12月23日)んだけど、これを要求してくれればねぇ。ヤニクはカーヌーニーの時代にはオスマン帝国の中核州になるけれど、いまはまだ中核州じゃないから、いまマジャリスタンに預ければ悪逆非道点が-1されて、あとで無料で回復できる、と。」
「なるほどうまい手だけれど、盟友たちは怒らない? 屈辱的な講和内容で。」
「ま、怒るんじゃないかしらね。でも、彼らもまだイスパニヤと交戦中だし。」
「うわぁ、遊牧騎馬国家と海洋国家の戦い? 今回の盟友巻き込んでの戦争、まったく意味なかったねぇ。」
「意味ないどころか赤字だわ…。」

「でもなんとかマジャリスタンが望みどおりの形で講和してくれた(1490年4月14日)から、これで良しとしましょう。」


グルナタ、イスパニヤよりエストラマドゥラ州を奪う

「それにしても、ロドスからはカッファ州を、フロランサからはブジャク州を奪いたかったところじゃない?」
「まあ、そうね。でも、マジャリスタンにヤニク城を預けられただけでも良しとしないと。あれでマジャリスタンが他の州も奪ってたらこうはいかなかったんだから。」
「またまたいい子ぶっちゃって。エンデュリュスの兵をすっかり東地中海戦線に回そうとしてたくせに。大丈夫なの? エンデュリュス戦線は。」
「あたた、見られてた。でもね、目的の州は奪ったから、あとは戦勝点稼げばいいだけなのよ。それにイスパニヤ兵もだいぶ減ってるんだから、グルナタにも頑張ってもらわないと。イスパニヤを滅ぼすと決めたとは言え、あんな異教の地、たくさんもらったってしょうがないんだから、なるべくグルナタに奪ってもらわないと。」
「あ、グルナタ、イスパニヤからエストラマドゥラ州を譲り受けて単独講和したみたい(1491年9月9日)。」


イスパニヤとの講和

「早まったことを! 7〜8州は奪えるのに。」
「そりゃあ、味方がいないからじゃない?」
「こっちにも講和使節来たね。」
「目的の州って、これ? カタロニヤ州、サルドゥンヤ島、カナリヤ諸島。」
「ええ、いまのイスパニヤで首都に陸接してる港町はカタロニヤのバルセロナ港だけだからね。ここを奪えば、イスパニヤを滅ぼさなくてもとりあえず新大陸への植民は阻止できる、というわけ。さっきロドスに宣戦されて二方面に敵を持つことになっちゃったけど、ちょっと国力回復しないと、またこんなことになっちゃうしね。そんなわけで、ありがたくカタロニヤ州を割譲させてもらうわ。あとの2つは余禄ね(1491年10月2日)。」


港もなく入植する卑怯なイスパニヤ人[画面はポルテキズ征服後のもの]

「ねえ、本当に首都に陸接する港がないと植民できないの?」
「それはそうよ。簡単に植民といったって、国家としては勝手に植民されたら困るし、植民者にしても軍事力とか情報とかが必要だからね。植民希望者には国家が植民許可状を発布して、あらかじめ植民者の権利、土地の所有権とか、と義務、納税義務などを定めておくのよ。そういうわけで植民っていうのは国家事業なんだから、中央政府を通さないではやれないのよ。」
「だから例えば、ムガル帝国のアクバルにベンガル地方を追い出されたポルテキズ人たちはペグーへ逃れて当地の原住民やモオル人の末裔と一緒になって海賊になったそうだけど、そういうのは植民じゃあないわけよね。」
「でもイスパニヤ、植民してるよ?」
「え? うそ?」
「ほらこれ、ジャマイカへ行くんだって。」
「そんなバカな…。陸接してなくても港がある州があれば大丈夫なのかなぁ。」
「まだ港持ってるの?」
「マルタ島。それとひょっとしたら新大陸に植民地が出来てるかもしれない。それとも、通行許可をもらってる国があれば大丈夫なのか。」
「フランサとは険悪なんだけどねぇ、イスパニヤ。」
「もういいわ。さっさと滅ぼす。どうせ、生かしておいたらブルゴンヤ Burgonya (ブルゴーニュ)を併合するんだしさ。」
「マルタ島はロドスの連中にくれてやれれば、ロドス島を無料でもらえたんだろうけどね。」
「それは考えたけど、イスパニヤによるブルゴンヤ併合の後のことだしね。いずれにしても悪逆非道点4点程度の話だわ。イスパニヤを生かしておいたらそんなものじゃ済まないんだから。それよりもわたしはね、こういうズルが絶対許せないの!」
「ズル…、ねぇ。」


「イスパニヤ戦争の第三段階」
Third Phase of the War of Granada

「誰かの陰謀によって哀れなイスパニヤがまたも宣戦してきたわよ(1491年11月4日)。」
「何とねぇ、講和から1ヶ月か。わが国庫には300フローリンしかないのに。」
「準備不足は敵も同じこと。要は先手を打つことよ。」
「敵が宣戦してきてるんですけど…。安定度また-3だし。年始の徴税前にねぇ。」


リズボンの陥落
ポルテキズの併合

「かくしてハードゥム・スィナン・パシャ将軍率いる1万余のエンデュリュス遠征軍はリズボンを包囲すること1年、ついに同城を陥落せしめるに至った。テージョ川はポルテキズ人の涙で水位を増すほどであり、その川岸を奴隷となったおびただしい数の人々が港へ引かれてゆくのであった。」
「ふふふ、ついにやったわ〜。インド洋沿岸諸国民の禍、ポルテキズを滅ぼした〜。ソマリ人もオマーン人もペルス人もヒンドゥスタン人もマラッカ人もみんな感謝なさい。」
「まだポルテキズ人を見たこともないんだから、感謝しようがないわよ。」
「戦艦もずいぶん手に入ったねぇ。イスパニヤ艦隊と違ってポルテキズ艦隊は強力だったから、ずっと逃げ回ってたからね。温存されたんだ。」
「ええ、これで世界最強の海軍国家ね。」


1492年11月28日、ポルテキズ王国、滅亡。

「世界最強の海軍国家、艦隊の維持費がかかりすぎ…。毎月700フローリンなんて、ふぅ…。」


攻撃強化

「まずい…、ソンガイ王国でアスキア王朝が成立してしまったわ(1493年4月26日)。」
「ソンガイ王国って西アフリカの偶像崇拝の国だよね、それがどうしたの?」
「アスキア王朝になるとイスラム教のスンニー派に宗旨替えしちゃうのよ。」
「いい話じゃない。」
「いまのままの異教国家なら、宣戦布告しても併合しても悪逆非道点が1点も増えないの。だから、スンニー派国家になっちゃうと困るのよ。」
「そうは言ったって、手一杯じゃない。イスパニヤを滅ぼすことに決めたんでしょ?」
「そういうわけだから、攻撃強化。ここは損害を顧みずに徴兵&突撃で。ソンガイにはとりあえず宣戦できれば改宗はしないだろうし。」
「なんだかとっても悪い人っぽいよ?」


Treaty of Tordesillas

「お。トルデシリャス条約(1494年6月7日)。」
「うひひ。もうポルテキズはないのにね〜。」
「意味半減のトルデシリャス条約だけど、ゲーム上ではどういう意味があるの?」
「トルデシリャス条約はよく知られているように、新たに発見される土地で西経46度線より東をポルテキズ、西をイスパニヤの勢力圏と定めたものだけれど、カトリック諸国はこの条約に従わなければいけないのね。だから、両国以外のカトリック諸国がアウルパ以外の領土を持ったとき、ポルテキズやイスパニヤは戦争状態になくても、もしくは通行許可を持っていなくてもその領土に侵入できて、要塞がなければそのまま両国のものになるし、あっても包囲陥落させられればやっぱり両国のものになるの。植民地で要塞を建造できるまでに規模を拡大するには莫大な資金と結構な時間がかかるし、仮に要塞を建てたとしてもそこに兵力を常駐させることも派遣することも難しいから、カトリック諸国には植民地経営の試みが馬鹿馬鹿しいものになってしまうわけ。ただし、北米は両国の勢力範囲には含まれていないから、ここでは植民地経営が出来るんだけどね。」
「じゃあ、オスマン帝国は植民してもポルテキズやイスパニヤの宣戦布告無しの侵入を受けないのね?」
「そうよ。ただし大義名分は与えてしまうけど。」
「それと、ポルテキズとイスパニヤが無くなったら、フランサは大助かりなんだね?」
「そうなのよねぇ…。」


イスパニヤとの講和

「さて、今回も突撃もできないイスパニヤ軍がもたもたカンタブリヤのビルバオ城を包囲している間に、1494年6月24日のルスィヨン州ペルピニャ城の奪取をもってイスパニヤ領をすべて平定し終えたわけですが。」
「オーベルニュ州が残ってるよ。」
「ここねぇ…。まったくアラゴナはどういう経緯でここを奪ったのやら。フランサから通行許可もらうにしてもフランサ王は強欲だし。ま、今回も首都以外のすべてってわけにはいかないだろうから、今はいいんだけどね。」
「講和使節来たよ。」
「今回は6州しかくれないね。」
「さすがにイスパニヤ本土だからね。もちろん応じるわ(1494年8月6日)。」
「これでイスパニヤに残ってるのは、トレド、ムルシヤ、オーベルニュの3州か。カリブ海にも植民地があるかもしれないけれど。」
「まだ植民地なら首都と一緒に併合できるからいいんだけどね。だから植民地が州に昇格する前に滅ぼしてしまいたいのだけれど、その前にフランサから通行許可を買うなり奪うなりしないと。ま、これでイスパニヤのグルナタいじめイベントは終わりだから、あと5年は猶予があるってことで。」
「ソンガイ王国も叩くんじゃなかったっけ?」
「うん、もちろん、そっち優先。でもね、いま安定度-2で、15年も戦争状態が続いてるんだから、多分ソンガイ王国まで手を伸ばしたらフランサの方からうちに宣戦してくるでしょ。なんたって、フランサは隣国なんだから、もう。」


ナバラ王国の復興

「おっとその前に、ナバラ王国を独立させておこう(1494年8月6日)。」
「これでフランサとの国境線も少し短くなるね。」
「そうそう。」
「いっそカタロンヤも独立させたら?」
「う〜ん、カタロンヤは、アウストリヤに変化するティロルやシュタイエルマルクのようにイスパニヤになってしまうかもしれないから…。」
「そうなの?」
「う…、実はよく知らない。イスパニヤが滅ぶの見たことないし。」
「その点はナバラは大丈夫なの?」
「た、多分…。」
「なんだか危なっかしいなぁ。」
「多分、1州しかないからフランサが征服してくれるはず。」


Empire Expansion

「帝国の拡大? え、悪逆非道点が-5されるって(1494年8月23日)。」
「うわ〜、おめでとう。」
「やったね。」
「こういうイベントがあるともうちょっと無理もできるよね。」
「いや…、このイベント初めて見たし。こんなのあてになんかできないわよ。」 「でも、対イスパニヤ戦争中にこのイベントって出来すぎじゃない? ひょっとして、短期間にがばーっと非中核州を獲るとこのイベントが出てくるんじゃないかな?」
「確かに、とくにアウルパの国からこれだけ獲ったことはないわね。もしそうならば適当な中規模の国を、征服しつくしては独立させ、って繰り返して、悪逆非道点を返しながら他の世界全土を奪うんだけど。って、そんなことが出来るようじゃあ、たぶんそれがトリガーじゃないわよ。」
「でもまあ、なんにせよ助かったわよねぇ。これでアウルパ諸国が宣戦を手控えてくれればいいんだけどね。」


アシャンティ侵攻

「さてと、第一陣がギネ Gine (ギニア)湾に到達したけれど、ソンガイ王国の同盟状況は、と。」
「着く前に調べときなさいよ。」
「多分、部下がもうやってる。わたしは確認して、最終判断を下すのよ。さて、アシャンティ、ダホメ、ベニン、か。大漁大漁。」
「ソンガイとダホメからは通行許可もらってるから、宣戦するならアシャンティかベニンだけど、どっちにする?」
「アシャンティはうちの植民地ギネと接してるから、先にこっちを屠らないとね。というわけで、アシャンティに宣戦します(1494年10月1日)。」


フランスからの宣戦

「おっとー、フランサが待ったをかけてきたわよ(1494年10月5日)。ストラズブルグ Strazburg (ストラスブール)、ブレタニヤ Bretanya (ブルターニュ)、ヴュルテンベルク、プファルツも加勢の模様。」
「望むところだわ。通行許可も得られるし、黒人兵たちの行き場もできるし。」
「黒人兵?」
「偶像崇拝の国をことごとく平定すると即座に併合できる、っていうのは前にも話したっけ? そのとき、それまでその偶像崇拝の国のもっていた兵士も船も全部こっちのものになるの。」
「ほぅ。」
「だいたい偶像崇拝の国っていうのは地の果てにあって平和に暮らしてきたからお金をたんまり持ってるのね。だから、いざこちらが侵攻するとここぞとばかりにどんどん徴兵するんだけど、そこは悲しいかな未開の国で突撃も出来ないから、こちらが突撃であっという間に平定すると、ものすごい数の兵士が得られるわけ。」
「ものすごい数の?」
「そう。こっちの養兵限界を超えるほどの…。」
「それはありがた迷惑だねぇ。かといってせっかく聖戦の戦士になってくれたのに解散させるのも忍びないし。」
「あなたは感受性が豊かねぇ。まあ普通に、兵士を雇うのも結構お金がかかるからね。後で戦わなければならない戦いならば、この機にこなせれば幸いよ。」
「オズレムはすっかりすれた大人になっちゃったねぇ。」


ロドスからの宣戦

「今度はまたもロドスが宣戦(1495年5月17日)。同盟国はマジャリスタン、ボヘミヤ、シエナ、イスウィチレ İsviçre (スイス)、。黒人兵の行き場が増えてよかったね。」
「前とはメンバーが変わったね。フロランサが抜けてイスウィチレが入ったのか。」
「あたた、フロランサ、うちがブジャク州を奪うまではオスマン帝国包囲網の中に入ってて欲しかったんだけどなぁ。」
「フロランサは去年、イタリヤ侵攻を志すフランサのシャルル8世の下にひれ伏して属国となったみたいだね。」
「お、じゃあ大丈夫そうね。フランサの盟友になってくれればいつでも戦える。」

「イスパニヤは盟友ポルテキズを失ったあと、しばらく孤立を保っていたけれど、このたびナポリと同盟を結ぶことにしたみたいだね(1495年1月26日)。もちろん盟主はイスパニヤで。」
「あららナポリたん、せっかく解放してあげたのに。」


ダホメ王国の併合
ベニン王国の併合


1495年9月27日、ダホメ王国、滅亡。


1495年12月20日、ベニン王国、滅亡。


アシャンティ王国の併合
ソンガイ王国の併合


1496年5月20日、アシャンティ王国、滅亡。


1496年11月26日、ソンガイ王国、滅亡。

「ふぅ、西アフリカの平定、あらかた終わりっと。」
「血も涙もないわねぇ。」
「それにしても、植民地ギネに接してるから先にアシャンティ王国を叩くんだ、なんて言ってて、ずいぶん後回しになったね。といってもたいした差ではないけれど。」
「やっぱり海岸沿いの方が素早く展開できるわよね。アフリカ大陸だと移動時間は通常の2倍になるし。それに内陸だと、未開の国の兵士と言っても大軍だから、うっかり行き合わせるとその州の供給限界で全滅しかねない。というわけで避けたり逃げたりってことで結構時間取られたわね。」
「まあ、それでも2年で15州も手に入ったんだからすごいわ、やっぱり。貿易中心地のトンブクトゥも手に入ったし。」
「さて、にやけてないでフランサへ行かないとっ。」


フランサでの戦闘

「陛下、凶報です。ザルツブルクがボヘミヤ軍の前に陥落しました(1496年8月18日)。」
「さっきのヤニクみたいにザルツブルクを預けるだけで戦争が終わるんなら吉報なんだけどね。」
「対フランサ戦線はどう?」
「圧倒的海軍力で海戦ではこつこつ戦勝点を貯めてるんだけど、陸戦がね…。フランサ兵が次から次に沸いてきて、最前線のルスィヨンのペルピニャ城は陥落寸前。仮にここで正面決戦を挑んでフランサ陣を抜いても、なにせ国境はここかカンタブリヤ州しかないから、また新たな陣が立ち塞がるでしょうねぇ。」
「それじゃあ際限がないね。」
「まあ、仕方ないんじゃないの? とりあえず通行許可を奪わなきゃならないんだし。」
「突っ込んだとして、行き着くのはまだ通行許可を得てないフランサ領でしょ。しかも国境沿いはみな要塞を強化してある。のんびり包囲なんか出来ないし、城に突撃をかけてる間に敵の援軍に襲われたらひとたまりもないでしょ。」
「逆にこっちがエンデュリュスに引きずり込むっていうのは?」
「ダメダメ。こっちはまだエンデュリュスでほとんど徴兵できないんだから。」
「じゃあ、陸戦は負けない程度の戦いにしておいて、海戦で戦勝点を稼いでいったら?」
「残念ながら、フランサ海軍はもう壊滅寸前よ。」
「やっぱりルスィヨンやカンタブリヤに侵入してきた敵が、城に突撃をかけるつど邪魔をして敵の兵力を削いでいくしかないんじゃない? 地道だけど。」
「それじゃあ時間がかかりすぎるんだけどなぁ。でも他に手はないか。」
「あ、あのぅ…、さっきの対ベニン戦みたいにフランサの大西洋沿岸に兵士を乗せた艦隊を派遣して、敵のいないところに兵を降ろすっていうのは…。だってフランサ海軍壊滅してるし…、それに戦勝点20%ちょっと稼げばいいだけだし…、大西洋岸は要塞が強化されてないみたいだし…。」
「あ、なるほど。そういえばそんな作戦できるくらいの艦隊はあるんだったねぇ。」
「言ってる間にペルピニャ城が陥落(1497年2月17日)。」
「つまりはフランサ軍がそっちに集中しているってことで、いまこそチャウラ提督の作戦を実行するときね!」


「というわけで、ヴァンデとポワトゥーを占領して、なんとか通行許可を奪ったわ(1498年2月1日)。ありがと、チャウラ。」
「いえ、そんな…。」
「マジャリスタンは、ボヘミヤにザルツブルク州を割譲するので許してね、案、ぜんぜん受け入れてくれないな、やっぱり。ま、対フランサ戦終わったから、ボヘミヤとだけでも講和しちゃおう(1498年2月1日)。悪逆非道点が減るだけでもありがたい。」

「今回マジャリスタンはずいぶん強行だね。」
「まあ前回と違って今回はマジャリスタンが得るものがなかったからね。今度もまた仇敵オスマン帝国から失われた領土を奪い返す、と息巻いてるんでしょ。」
「また奪う、ときたか。といっても内陸国マジャリスタンから戦勝点奪うんなら陸戦しかないけれど、対フランサ用兵員をマジャリスタンに充てるんならただ引き分けにするつもりもないんでしょ?」
「そうね、中核州のボスナでも獲れればいいんだけどね。」

「やった! フロランサがフランスとの属国関係を解消して(1498年8月20日)、イスパンヤ・ナポリの同盟に加盟したわ(1498年8月21日)。ふふふ、対フランサ戦を頑張った甲斐があったわ〜。」
「何が嬉しいんだかさっぱり分からないんだけど?」
「もう、フロランサはわたしたちの中核州であるブジャク州を領有してるでしょ? だからイスパニヤに宣戦したいときは通行許可を返還することなく、フロランサに宣戦すれば済むのよ。それにフロランサにはこっちの中核州を不当に占領してるっていう負い目があるから、ほっとけば…、そうね、このまま対マジャリスタン戦争が長引けば、向こうから宣戦してくるかもしれないわね♪」


「さて、1499年の内政改革でも農奴制を強化して、これで農奴制は最強になったわね。農民たちには申し訳ないけれど。」


フロランサによる宣戦

「よかったね、フロランサが宣戦してきたよ(1499年3月4日)。ご期待通りイスパニヤ、それとナポリとヴュルテンベルクが参戦。」
「ふわ、こんなに思い通りになるなんて。」
「こんなことで幸運を使い果たしちゃうなんてね〜。」
「なんであなたにわたしの幸運の残量が分かるのよ。これは有り余る幸運の発露よ。とにかく、対マジャリスタン戦を終わりにしないと。」

「というわけで、マジャリスタンとは中核州のボスナと、なぜか最後まで中核州にならないエフラークを奪って手を打ちましょう(1499年5月12日)。」

「さて、対イスパニヤ戦争の第4段階になるわけだけど、イスパニヤのもつ4州すべてを占領して、首都トレド以外の3州を奪う、これ以外に途はないわね。」
「でもオーベルニュ、山城にずいぶん立て篭もってるわねぇ。これを排除するのは容易じゃないわよ。」
「大丈夫よ、イスパニヤはフランサ国内の通行許可を持ってないから。前にロドスとやったときみたいに、このオーベルニュ守備隊は戦闘で負ければ逃げるところもなく消滅するわ。」
「じゃあ、大軍を将軍に率いらせて一戦を挑めばいいわけね。」
「そうね、それと敵の戦意を挫くために3日ごとに小出しに1,000人の兵を増援していくのもいいと思うわ。」
「じゃ、オーベルニュに懸念なし、ということで。マルタ島はどう? イスパニヤの残存艦隊が集結してるけれど。」
「マルタ島沖で海戦を挑んできたら兵を満載した艦隊を港に強行突入させるだけだし、挑んでこなかったらそのまま上陸させるまでだわ。」
「何も問題なし?」
「ええ、何も問題なし。」
「つまんないねぇ。」

「さてと、じゃあ予定通り、イスパニヤにアストゥリアス州、オーベルニュ州、マルタ島を割譲してもらって講和しましょう(1500年11月26日)。これでイスパニヤは首都トレドとカライプ海 Karayip Denizi (カリブ海)の若干の植民地を残すのみ、と。」
「やっと平和になったねぇ。20年以上戦ってきたのか。」
「やっぱり平和の時は何ものにも代えがたいわね。」
「あんたが言うな。」


1504年の特別任務

「さて、5年ごとの特別任務も1504年期を迎えたわけだけど、この1504年から1509年までの期を飾るのに相応しい任務があってよかったわ。」
「イスパニヤからのカライプ解放、か。とうとうイスパニヤを滅ぼすときが来たのね。」
「そう。それにしても、『解放』系の任務を取得するなんて初めてよ。」


Shiite Emigration

「シーア派住民がペルスへの移住を始めたとか。」
「へぇ、初めて見たわ。で、黙認すると?」
「州の人口が900人減るって。」
「1,000人じゃないんだ。まあいいんだけど。阻止した場合は?」
「安定度-1だって。」
「選択の余地ないじゃない。行かせなさい、行かせなさい。このゲーム、人口の多寡はほとんど関係ないからね。ちょっと解せない部分なんだけれど。」
「ではではご指示通りに。1505年1月21日にギュルジスタン、2月17日にダゲスタン、2月21日にトラブゾン、3月1日にズルカディルの住民が移住、と。」
「アンカラからは?」
「ないみたいだね。」
「ふーん、サファヴィー朝領に接している州で必ず移住が起こるってわけでもないのね。かといってトラブゾンのシーア派住民っていうのもどうなのかな、って気もするけれど。」


マムルーク朝によるハドラマウト併合

「マムルーク朝がハドラマウトを併合してくれたって(1505年6月17日)。」
「おお、えらいえらい。」
「それにしても、もう少しマムルーク朝は何とか頑張ってくれてもよかったんじゃないかな。もうすぐにヤウズに併呑されちゃうのに。」
「ハベシスタンと戦って南方に領土を拡げるとかね。」
「イェメンだけでも潰しておいて欲しかったねぇ。」
「まあ、この前までの黒羊朝やいまのサファヴィー朝の勢いから言って、生き残ってるだけで大助かりよ。」
「そうそう、生きてるだけで丸儲け。」


フロランサへの宣戦

「さて、前回の休戦から5年経ったからフロランサに宣戦しましょうか(1505年12月26日)。」
「同盟国のイスパニヤ、ナポリ、ヴュルテンベルク、インギルテレがフロランサ側に立って戦ってくれるって。」
「え? インギルテレ? ま、いいか。イスパニヤ征服が第一目標なんだし。今回は戦争による疲弊もまったくないし、のんびりいきましょうかね。フロランサからブジャクを奪って、インギルテレから通行許可を奪うことを第二、第三の目標にしておきましょう。」
「オズレムっていつも開戦する前から目標決めちゃうよね。獲れるだけ獲ろう、とかいう気持ちはないの?」
「うーん、ないかな。それにコレルは歴史に詳しいから知ってるでしょ? 戦争の目標をしっかり定めた陣営とそうでない陣営とで戦いが起こったとき、前者が落とした戦いはない、って。誇大妄想な目標はともかくとして。」
「え? ぜ、全部の戦いでそう言えるかなぁ…。自信ないなぁ。」
「少なくともみんなが、ああ、っていう有名な会戦はみんなそうでしょ?」
「どうかなぁ。勝った陣営は良く書かれるし…。」
「もぅ、いい話だと思ったんだけどな。ま、こんな話でいちいち引っかかるのはよっぽどの歴史オタクかひねくれ者だけだからいいんだけど。」
「すいませんねぇ、だ。」


イスパニヤの征服

「というわけで、トレドを難なく占領。ま、こっちが完璧に準備した上での宣戦だったんだから当然だけどね。じゃ、イスパニヤを併合しちゃうよ。」

1506年3月15日、イスパニヤ王国、滅亡。

「やっぱり神さまは偉かったーっ!」
(唱和)「偉かったーっ!」
「アラアラアラアラアラアラアッラアッラアッラアッラアッラー」拍子を付けて唱えながら床をばちばち叩く。
「やっぱり神さまは神さまだけ。イラッラー、イラッラー、イラッラー…。」

「一緒に喜んでくれて嬉しいんだけど、ゲーム盤の上、めちゃくちゃなんですけど…。」
「しまった…。」

「さ、次はフロランサね。通行許可を持ってないから苦労しそうだわ。」

「イスパニヤが抜けた敵の同盟にシジリヤが加盟して、わたしたちに宣戦してきたわね(1506年4月13日)。」
「まったく解放した甲斐がない国々ねぇ。」
「ここまで険悪になる前に通行許可をもらっておけば良かったかね。」
「無理無理。通行許可をもらえる国は40ヶ国までなの。カード入れがいっぱいになっちゃうから。で、いまわたしたちの東方探検隊はマラッカや中国国境に達しててあともう少しで探検が終わるところなのね。つまりこの大陸の東端までのすべての国から通行許可をもらっているような状況で、これ以上余計な通行許可をもらう余地が無いのよ。」
「あれ? あたしのときに中国国境には達してたけど?」
「ごめん、メルテム。中国ってご機嫌を取るのにものすごくお金がかかるのに、気難しいんですぐ友好度が下がっちゃうから大金を一気につぎ込む必要があるんだけど、ご覧のとおりそんな余裕はなかったから、探検隊のみなさんには中国国境で休んでもらってるの。これで中国とその東の国々の探検が終わったら、チベットとか遠方で内陸のしばらく用がない国々からの通行許可が返せるから余裕ができるんだけどね。」


イタリヤでの戦闘

 1506年6月3日、オスマン軍は元々小規模なフロランサ領ブジャク州の城塞を鎧袖一触陥落させ、戦場はイタリヤ半島に限定された。1507年1月3日には第1陣がフロランサ領マルケ州に上陸し、これも取って付けたような城壁しか持たぬアンコーナ城を同年3月16日は占領したのだが…。
「フロランサのバカ。2城落としたのにブジャク州くれないなんて。」
「こうなってくると、マルケ州を占領したのはまずかったのかなぁ。周り中、敵だらけで、この人たちが南北に移動するたびにこの平坦で歩きやすいマルケ州を通るからねぇ。」
「騎兵を多めに置いておけばいいんだけど、占領中とはいえ供給限界がそれでも低いからしんどいわ。それにしてもいつの間にかローマがフランサ領になってるのね。マントゥヴァもそうだけど。ミラノは惰弱にもフランサに通行許可渡してるみたいだし。」
「ローマ教皇はアウストゥリヤと同盟関係にあって、共にフランサと戦ったんだけれど、1489年にフランサに滅ぼされたみたいね。」
「ほへー、フランサによるイタリヤ戦争前の話になるのね。」
「それにしてもまだ宗教改革も起こってないから西欧の頂点はローマ教皇しかいないのに、よく滅ぼしたね。強気だね。」
「まあ、いくら破門だなんだ言っても、フランサを掣肘できる勢力がないからね。イスパニヤもアウストゥリヤもオスマン帝国が滅ぼしてしまったわけで。まあ、アウストゥリヤは復興したけれど、まだまだ弱体。インギルテレは大陸領をすっかり失ってしまってやる気なしだし。」
「う〜ん、フランサにカトリックの正道に立ち戻るよう諭せるのはもはやオスマン帝国だけ?」
「あはは、それはいいね。」
「よかないわよ。これからフランサに当たるのはうちだけになっちゃうんだから。これは先が思いやられるわ。」

「もうしょうがない。フロランサに別働隊を上陸させましょう。守備隊を排除して、突撃、と、その前にもう一度聞いてあげましょうかね。うわ、受けた。ま、いいわ。何とかフロランサからブジャク州を獲得(1507年6月11日)。8%のブジャク州を得るのに26%の戦勝点か。やっぱり領土は+20%が基本なのかしらね。」


ロドスによる宣戦

「またロドスの連中から宣戦(1507年8月12日)。オズレムの代になってから3回目? さすがに十字軍と言うべきかな。同盟国はマジャリスタン、ボヘミヤ、イスウィチレで前と同じね。」
「もうそんなにケフェを奪って欲しいのかな、しょうがないわね。でもいまはさきにインギルテレの相手をしてあげないとね。見てよ、これ。」
「お、ルスィヨン州がインギルテレ軍に包囲されてる。数は…、12,000人!」
「結構本気よね。ブレタニヤ諸島をほとんど統一してるんだから、まあ資金も兵力もやる気も有り余ってるんでしょうけど。」
「それにしても、なぜルスィヨン州からなんだろ? 大西洋岸から攻略していけばいいのに。」
「それこそイスパニヤの遺領をすべてさらってくくらいの壮大な計画なのかも。」
「壮大な計画でも自領に近いところから攻略するのは変わらないのでは? まあ、助かるけど。」


インギルテレでの戦闘

「ま、インギルテレのルスィヨン包囲軍は供給限界のおかげでほとんど自滅してくれたようなものだけど、ロドス、マジャリスタン、ボヘミヤと戦っている以上、インギルテレとの戦争はさっさと終わらせないとね。というわけで、コーンウォールあたりでも奪いますか。」

「ごめん…、ぜんぜん無理だった。やっぱり狭い島国に上陸するのは難しいわね。」

「というわけで、海戦で何とかポイント稼いで、ようやく通行許可をもらえたわ(1509年3月9日)。」


「ところで、1509年の内政改革だけど、いよいよ革新性を削って保守主義の強化の始まりね。」


The Barbarossas

「あれ? もうバルバロッサ兄弟がでてくるの? まだバヤズィト2世の時代なのに…。とりあえず、バルバロッサ兄弟からオスマン帝国のスルタンへ救援要請が来たわね(1510年1月13日)。」
「うん、とくに弟のハイル=アッディーンはスレイマン1世の時代に大提督として活躍したからもっと後の時代の人に見えるけど、もう30代かひょっとしたら40代になってるはず。バルバロッサ兄弟はガリオット船(小型ガレー船)で交易と略奪から始めて世界最大の帝国の大提督にまで成り果せたわけで、まさに立志伝の人物ね。」
「それにしても、もうイスパニヤ滅んじゃってるんだから、バルバロッサ兄弟が困ることもないよね。」
「まあそこはロドスとかナポリとかに読み替えて。どうせこの時代、どこの国も海軍や武装商人による海賊稼業を黙認してるんだから。」
「うーん、どれもイスパニヤに比べると迫力ではるかに見劣りするような。」
「じゃあ、フランサで。」
「でもまあ、なんだってその強大なイスパニヤはいかに人物とはいえ個人のバルバロッサ兄弟を追ったりするかな。またなんで2人はトゥヌスの問題でオスマン帝国に頼ってくるかな。」
「イスパニヤが彼らを追ってたのは、彼らがイスパニヤ国内で改宗か死か追放を迫られていたムスリムやユダヤ人の亡命に手を貸していたから、なんだけど、まあこのムスリムやユダヤ人たちはイスパニヤ人に一矢報いたい一念で、バルバロッサ一党の上陸や内陸への侵攻を手引きするわ、助かったら船に乗り込んで同道するわで、イスパニヤにとって被害が雪だるま式に拡大していったわけね。」
「自業自得よね。」
「それと、彼らがオスマン帝国に頼ったのは、もちろんオスマン帝国が地中海世界最強のムスリム国家であったことと、彼らがミディッリ Midilli (レスボス)島の出だからだと思うんだけど。」
「え、そうなの?」
「うん、彼らの出自はかなりはっきりしてて、お父さんはヤークープっていうスィパーヒー騎兵で、お母さんはカテリナっていうユナニスタン人女性だったそうよ。」
「じゃあなんでバルバロッサ兄弟はトゥヌスへ移ったの?」
「景気が良かったんでしょうね、海賊稼業的に。地中海は海が穏やかで沿岸もだいたい人が住んでるから、船と勇気さえあれば海賊稼業に乗り出すのはそう難しくないわけだけれど、その状態は昔からずっとそうなわけで、沿岸住民は海賊に対抗する手段をよく講じていて、城壁を築いたり見張り台を築いたり民兵を置いたりしてるわけ。そうなると海賊も失敗したり余計な兵力をつぎ込んで出費がかさんだりして、あまり儲からなくなるでしょ。ところがイスパニヤでは、現地のムスリムが手引きしてくれるわ、内陸の住民は海賊の襲撃に疎いわ、といった状況で分捕り放題だったみたいね。」
「なるほどねぇ。でもそれじゃあますますバルバロッサ兄弟が出てくる余地がないんだね、イスパニヤが滅ぶと。」
「下手をすると、キリスト教国側にバルバロッサが出てきそうだね。」


ロドス島での戦闘

「ケフェに守備隊がいないと思ったらやっぱり…。」
「ロドスに篭城する騎士30,000人か、厳しいねぇ。」
「ま、敵は火縄銃も持ってないわけで、戦闘に勝てば何万人いようが岸から突き落とすだけなんだけどね。」
「負けるとこっちが突き落とされちゃうのね?」
「ん? 船がいれば大丈夫よ。制海権が取れてれば、だけどね…。」
「じゃあまず敵艦隊を殲滅させなくちゃいけないのか。大変だね。」
「1隻でも挑んでくれば戦闘になっちゃうからね。敵もそれが分かってるから上陸・撤退時には必ず邪魔してくるし。ま、海戦で100回勝てばロドスを陥落させるのと同じになるけどね、ふふふ…ふぅ。」


フランサからの宣戦

「今度はフランサがまた宣戦してきたわよ(1510年12月8日)。同盟国はブレタニヤ、ストラズブルグ。キリスト教国を2国も滅ぼしては、さすがに許してもらえないかしらね。こう5年ごとに攻めてくるなんて。」
「フランサの場合にはもっともな理由があるわよ。こっちがオーベルニュ州を領有してるんだから。」
「ああ、そういえば。」
「というわけで、この災厄の元をさっさと返して、終わりっと(1511年1月8日)。」

「ロドスの上陸はうまくいったみたいだけど、ロドスもケフェもぜんぜん落ちそうにないね。」
「もうちょっと、もうちょっとよ。」


イスタンブルの略奪

「あーっ! なにやってんのよーっ。」
「え? なんのこと?」
「とぼけないでよっ! イスタンブルがボヘミヤ軍に包囲されてるじゃないの(1511年12月29日)。」
「あ、あら…、見てた?」
「あらぁ…、本当ねぇ。それにしてもボヘミヤ軍も思い切ってるねぇ、いきなりイスタンブルを突いてきたのか。」
「そんなわけあるわけないじゃん。ほら、北から順にボスナ、スルビスタン、エフラーク、コソヴァ、ルメリと全部マジャリスタンに奪われてるから、ボヘミヤ軍としては仕方なくイスタンブルに来たって感じ?」
「ほ、ほら、ロドスもケフェも堅城だから突撃するわけにもいかないし、マジャリスタン軍もボヘミヤ軍もそれぞれ3万の兵を集中的に運用してて手が出せないし…。」
「あ〜あ、トプカプ宮殿もすっかり略奪されちゃって、わたしたちもみんな慰み者ね。」
「大丈夫よ、まだ陥落してないから。」
「当たり前だっ! もう〜、ヤウズさま〜、さっさとクーデター起こして入れ替わっちゃってよ。」
「も、もうすぐですから…。」


ケフェの獲得

「分かったわよ。突撃すればいいんでしょ。まあ、城壁も崩れてるからいけるとは思うけど、失敗したら本当に取り返しつかないんだからね。」

「ほぅ、なんとかロドス、ケフェ両方とも陥落させたわ(共に1511年1月30日)。」
「よかったね、やっぱりすぐに講和使節来たよ(1511年2月1日)。」
「助かるわぁ、28,100フローリン。これで何とかなりそうよ。」
「ずいぶん危ない橋渡ってたんだねぇ…。」


 ロドスとの決着をつけ、オスマン朝主力軍は国土回復に乗り出し、1511年7月9日にはブルガリスタン、9月25日にはエフラーク、11月23日にはスルビスタン、明けて1512年1月18日にはコソヴァ、2月26日にはボスナと、順に解放を成し遂げ、さらにマジャリスタン領を窺うところまできた。

「なんでイスタンブルのボヘミヤ軍とサロニカのマジャリスタン軍を放置してるのよっ!」
「あれは無理よぅ…。いいじゃない、どうせ敵は大砲も持ってないんだから、三重の城壁は落とせないって。それだったら戦力温存してマジャリスタンのへっぽこ要塞を攻略してった方が点数取れるんだから。」
「骨を斬らせて肉を断つ、だね。」
「それ逆よ。」


Unexpected Invention

「やった! 思いがけない発明がきたわっ(1512年2月27日)。しかもケルチに海軍工場ですって、ついてるわ〜。工場ができるのはいつでも大歓迎だけど、特産品と関係ない工場ができちゃうと、なんだかしっくりこないわよね。」
「思いがけない発明って?」
「う〜ん、何かしらね。例えば水力を利用して脱穀するとか?」
「そんなのどこでもやってるじゃん。ケルチだけでやってて、他ではやってないことが始まったってことでしょ?」
「うん、そうだね。ごめん、ぜんぜんわからない。」
「まあ、水車小屋くらいならこの時代には一般的だったでしょうけどね。でも例えば、一つのものをつくるのに一人の職人がつくるのではなくて、分業してやる、っていうのも一大発展なのよ。マニュファクトリーっていうんだけどね。そういう分業のやり方とか、機械の導入とかがだんだん効率的になってきて、いま都市にあるファクトリーになっていったのよ。」
「でも、分業なんて見たらすぐに真似できるし、みんなやるんじゃない?」
「そうでもないわよ。職人の親方にしたらそんなやっつけ仕事納得いかないだろうし、買い手もそう思うかもしれない。それに効率的なやり方っていうのは人手が少なくても済むってことだから、それまでその職に就いていた人の職を奪うことにもなるでしょ。例えばオスマン朝では印刷機の導入がアウルパ諸国に比べてずいぶん遅れたけれど、これは聖なるアラビア文字を印刷することを嫌ったためとも言われているけれど、筆耕職人の職を守るためだったとも言われているわ。だから、今回のケルチの件は、何か効率的な仕事の進め方が思いつかれて、さらにそれをみんなが認めたんだと思う。」
「だからこのイベントは滅多に起こらないのねぇ。」


「あの…、ひょっとしてセリム1世さまの御世になるとマジャリスタンが中核州になるから代替わりするまで戦争を引き伸ばしてるんですか?」
「ん? マジャリスタンはセリム1世のときには中核州にはならないわよ。それはスレイマン1世のとき。」
「そんな…。」
「じゃあなんでまだ戦ってんのよ。交戦中のまま引き渡したりしたら可哀想でしょっ。」
「あ、もうこんな時間か、ごめんごめん。じゃあ工場も立ったことだし、5,000フローリンを贈って講和しましょう(1512年2月27日)。」


セリム1世の即位

「あ。それじゃあ、ヤウズ・チャウラ、あとはお願いね。」
「は、はい。頑張ります。」
「う〜ん、冷酷者が頑張るっていうのは、諸国の不幸だわね。」


1512年5月2日、オスマン帝国第9代スルタン、セリム1世、即位。


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Last-modified: 2007-12-09 (日) 00:06:49 (3639d)