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用語辞典

The Time of Warfare


Murad II & the Empire in 1421 [See the Map ]

統治 8:外交 6:軍事 7:勝利 34
貴族 8:中央 3:革新 5:重商 9:野戦 7:陸軍 7:精鋭 3:農奴 4
陸技 3:海技 1:行政 1:経済 1
非道 6.6/37.0:年収 124.51$:騰貴 0.0%:貿易 26:設備 21



The Conquests of Murad II

「さて、『ムラト2世はその治世中にスルビスタンとボスナを瞬く間に征服し、さらにアルナヴトゥルクの征服に着手した』って言うけど…。」
「ボスナもエフラーク Eflak (ワラキア)も属国だねぇ。」
「中核州の独立国で、しかも属国。まあ、まだ安定度も全快してないし、通行許可でももらって回ろっかな。」

 そして、1421年12月30日。

「では12月30日になったから、帝国全土に徴税請負人を派遣しましょう。う〜ん、48,500フローリンもあった国庫が8,500フローリンになってしまった。ま、足りてよかった。すぐに年初で直接税が入ってくるし。さてと、徴税請負人派遣のためにお金使わないでいたけれど、次は何に使おうかな。」
「手が空いてるなら、特別任務のジャンダルオウル CandaroĖlı 侯国の属国化に取り掛かったら?」
「あ、忘れてた忘れてた。ジャンダルオウル侯の機嫌を取るにはどれくらいのお金をあげればいいのかな。」
「とりあえずムラト2世の外交能力じゃあ個人的な贈物で“友好度が大幅に向上”すればいい方じゃないかしら。」
「お、190以上になった。上々、上々。最初から国家的な贈物で8,200フローリンも払えなかったけどね。」
「3,300フローリンで買える個人的な贈物って何かしら?」
「駿馬なら20頭、女奴隷なら80人くらいかしらね。」


ジャンダルオウル侯の臣従

「よし、ジャンダルオウル侯が臣従してくれたわ。」


1422年2月1日、ジャンダルオウル侯の臣従

「よかったね、これで少なくともムラト2世の功業が1本立った。」
「む。わたしだって好きで大人しくしてるわけじゃないのよっ。じゃ、スルビスタンからコソヴァでも奪っちゃおうかな。兵隊さんたちを遊ばせてても可哀想だし。」
「あんたねぇ、まだ即位してから1年経ってないのよ?」
「いいじゃない、いいじゃない。わたしの治世中にはコソヴァを取ることは決まってるんだから。さ、陸軍予算をあげて、兵隊をブルガリスタンに移動させて、と。」

「さて、ブルガリスタンからスルビスタンの平原まで下るのに、10日ってところかしらね、だから4月21日に宣戦して侵攻すればいいわね。」
「すごいじゃない、もう教えることないみたい。」
「まあね。」
「ま、歩騎混成部隊は平原への移動に15日かかるんだけど。」
「うぐ。まあ、5日くらいいいじゃない。」
「マジャリスタン Macaristan (ハンガリー)が加勢するみたいね、スルビスタンに。大丈夫?」
「大丈夫。というか、マジャリスタン、まだヴェネディクと戦闘中だから今が好機よ。」
「あ、マジャリスタンがヴェネディクにダルマチヤ Dalmaçya (ダルマティア)を割譲して講和したよ(1422年7月21日)。」
「マジャリスタンも存外不甲斐無い。でもこっちだってベルグラドを陥落させたわ(1422年11月12日)。」
「マジャリスタンに侵攻するの? いまところ奪うべき中核州もまだ持ってないけれど。」
「とりあえず、無料じゃ講和してくれないでしょ?」
「そうね、望みの戦果プラス20くらいは戦勝点が欲しいところね。」
「ま、無条件講和でぜんぜん構わないんだけれど、しばらくこちらから攻め込まないなら、通行許可くらいは奪い取っとこうかな、って思ってる。」
「おお、計画的。」


予算配分

「あ、ついに安定度が+3になったね(1422年12月1日)。」
「イスタンブル遷都のおかげで安定度+2されてたけど、それにしてもどん底からにしては予想より速かったわね。」
「さて、じゃあとりあえず陸軍に投資するってことでいいかな? …あれ? 次のレベルまで1502年?」
「え? なんで?」
「あ、次はレベル4だって。じゃ、いま3なんだ。」
「え? そうなの?」
「だってヴェネディクやジェノヴァはうちよりも貿易技術で先行してるんでしょ? だったらうちは陸軍技術が先行してる、って設定なんじゃない?」
「あれぇ? そうだったっけかなぁ…。あ、本当だ、レベル3だ。オスマン帝国は陸軍技術において諸外国より20年は先行してるってことになるわね。」
「ハムザ・ベイ将軍、大砲40門に加え、陸軍レベル3で、いまやムラト2世も軍を率いる、と。う〜ん、やっぱりいま戦争して正解ね。」
「後から分かったんだから、それはあんたの判断力というよりは勘というか、悪運というか。」
「それにしても、次のレベルまで80年ってのはかかりすぎじゃない?」
「先行する技術には必要以上に予算がかかるようになってるのよ。まあ、よほど余裕があるなら世界一の技術を誇るのもいいんだろうけど、とりあえずインフラに振っておいたら? インフラが上がれば収入が上がって、あとで陸軍技術も上がりやすくなるし。」
「そうするしかないか。」

「さて、プリシュティネ Priştine (プリシュティナ)も陥落、と(1423年1月14日)。スルビスタンからはコソヴァ州と通行許可を奪って講和しましょう。」
「それにしてもマジャリスタン軍の動きが鈍い…、罠か?」
「あの川向こう(ドナウ川左岸)の30,000の兵でしょ? あれぶつけて来たらこっち全滅かもね、こちらは10,000ちょいの2隊に分けてるわけだし…。」
「ただマジャリスタン王の立場に立ったなら、仮にオスマン軍が州を奪ったとしても本国と隣接しないわけだし、奪わないと思ってるんじゃないかなぁ。そうならば、虎の子の軍隊をみすみす危険に晒さないわよね。レヒスタン Lehistan (ポーランド)、ボヘミア、アウストゥリヤ Avusturya (オーストリア)と、マジャリスタンにも敵は多いだろうから。」
「それとあの30,000、案外、こけおどしで歩兵しかいないのかも。」
「ま、ブディン Budin (ブダ)も陥落させて戦勝点も40点になったし、マジャリスタン王が怒り出さないうちに通行許可だけもらって講和しましょ(1424年1月28日)。」


Military Reforms (of Murad II)

「軍事改革だって、陛下(1424年2月1日)。」
「はるか未来の海上覇権国家を夢見て、ここは海軍に力を入れてもらいましょう。」
「御意のままに。」
「うむ、苦しゅうない。それにしてもコソヴァを奪ったのはいいけれど、本当にすることなくなっちゃたわ〜。」
「まだ通行許可、全部回収しきってないでしょ?」
「うん、まあ。でも、それが終わったらどうしよう。」
「陛下も泰平の世を楽しまれて、酒色などを嗜まれては?」
「うむ、そうだな。爺、布団を敷け。」
「妙な声充てをするな。」


ボスナの独立

「え? ボスナとの婚姻関係が切れたみたいよ? (1425年1月3日)」
「ボスナってカトリックでしょ?」
「んー、従属関係の終了もこういう形で表現されるみたいね。」
「ああ、やっぱり従属関係も終わりがあるんだ。」
「一応あるみたい。でもかなり長いみたいで、だいたいは自然消滅する前に主体的に関係が破綻するんだけれど。」
「あ、ボスナ、すぐにヴェネディクと同盟したね。」
「わたしたちよっぽど嫌われてたのねぇ。」
「まあ好かれるようなことしてないからねぇ。」
「なんだか語尾伸ばして間抜けな会話よねぇ。」
「そうねぇ。」
「そう言えばわたしの髪結いの女の子なんだけど、誰のがうつったんだか最近丁寧語のあとで語尾伸ばすのよ。可愛いというよりアホっぽく聞こえるし、どうせ可愛い子ぶるならニャンとかリンとか付ければいいのに。」
「そう言ってあげたら?」
「嫌よ、バカみたいじゃない。」


Sheikh-ul-Islam Office instituted

「今度はシェイフルイスラーム職の設立だって。」
「どれどれ、設立すると中央集権制-1、革新性-1、安定度+3、か。もう少し速く出てきてくれればよかったのに。設立しないと、革新性+1、安定度-2。考慮の余地なし、って感じね。」
「でも、シェイフルイスラームがいなければ、後々の改革を邪魔されることがないかも。」
「それは、それこそ後々に考えればいいんじゃない? シェイフルイスラームを頂点とする宗教界の階層的組織化はイスラーム世界でもオスマン帝国とそれを真似したサファヴィー朝に独特のもので、一説にはビザンス帝国の影響を受けたとも言われるけれど、シェイフルイスラームさえ厚遇しておけば在野のウラマーたちがわーわーと政府を批判したり民衆を扇動したりっていうのを防ぐことができたの。そうでなければウラマーたちを宥めるためにカーヒレ Kahire (カイロ)みたいに街中ジャーミー Cami (モスク)だらけになってしまう。」
「す、すごいねぇ」
「実は最近本で読んだの。」
「すると、中央集権制+1、革新性-1が妥当ってことになるのかな。そうだったらとてもありがたかったんだけどね。」
「ともあれ、この時代、シェイフルイスラームは帝国の礎の1柱だったわけで、わたしとしては設立しておきたいわ。」
「いいと思うよ。」
「うん、じゃあ、シェイフルイスラーム職を設立します(1425年6月29日)。」


Absorption of Aydin

「お、アイドゥン侯国の併合だって。すごいね、何もしてないのにアイドゥン州を獲得の上、中央集権制+2も。」
「この場合、悪逆非道点は加算されるの?」
「中核州の獲得だから加点はないわよ。このあと起こる『ゲルミヤン侯国の継承』ではガーズィー諸国家を滅ぼすことになってしまうのだけれど、そのときも無し。ただ、イベントの選択で起こる戦争は宣戦とみなされて+1されるし、州の獲得時の加点も1州ごとに+2になってしまうの。だからイベントから戦争にはなるべく入らない方がいいと思う。」
「全然戦争準備してないのに、まったく利点がないのね? うん、それは選ばないよ。」


1426年1月27日、アイドゥン侯国、滅亡。


ノヴゴロドとの貿易協定締結

「ノヴゴロドが貿易協定を締結して欲しい、って。ノヴゴロドって何だっけ?」
「北の方にそんな街があったような…。」
「ノヴゴロドっていうのはルスイヤ北部の都市で、ほとんどバルトゥク海 Baltık Denizi (バルト海)に近いんだけど、すぐ近くをヴォルガ河の支流が流れているからヴォルガ河やハザール海 Hazar Denizi (カスピ海)を通じて、ステップやペルス Pers (ペルシア)とも通じているおかげで、中世初期から交易で繁栄しているのよ。」
「ふぅん、バルトゥク海って聞くと、最果てって感じがするけど、河川のおかげで本当はずいぶん近いのね。」
「そうね。わたしたちの時代には鉄道があるから、列車で行けるパリなんかはずいぶん近く感じられるようになったけれど。河川交通の時代にはギリシャ正教の聖職者がルスィヤへ布教に行ったり、イスウェチ İsveç (スウェーデン)王がイスタンブルに亡命してきたり、っていうのはごくごく自然な考えだったんでしょうね。」
「で、貿易協定って何なの?」
「ある貿易センターの市場に商人が入り込む際、もう入り込む余地がない場合にはすでに入り込んでいる商人をまず駆逐しなければならないのだけれど、そういう市場競争のときに貿易協定を結んでいる相手同志はお互いを駆逐しないようにしましょう、って言う協定よ。」
「談合だ。」
「まあ、そうかな。」
「じゃあ、すべての国と協定を結べばいいね。」
「いや、それだとうちの利益増えないし、競争がないと市場が衰退して貿易センターが閉鎖されてしまうそうよ。」
「そっか…、オスマン帝国って商売うまくなさそうだから、ちょっとだけでも、と思ったんだけど。」
「うん、普通は自分たちより貿易レベルが上の相手と協定を結ぶのがいいんだけれど、うちの場合、たいていの国がそうなのよね。貿易協定は戦争になっても切れない、永続のものだし。だから、貿易センターを持っている、あるいは持ちそうな国とだけ協定を結んでおけばいいと思うの。」
「貿易センターを持ちそうな国?」
「残念ながら、やっぱり貿易センターを持ってる国って、貿易協定を結んでくれないのよね、だいたい。だって、外国に独占されちゃったら自力でその商人を追い払えないでしょう? でも、まだ貿易センターを持ってない国は、ご機嫌を取れば結んでくれるかもしれない。例えば、まだ発見してもいないんだけど、満州は後に明王朝を打倒して清王朝を開闢することが運命付けられているから、いまのうちに貿易協定を結んでおくといいと思うわ。もっとも、うちの貿易技術レベルはいまのところ、自分から貿易協定の提案をできるほど高くはないのだけれど。」
「だから、貿易センターを持ってる国や持ちそうな国から貿易協定依頼があったらすべて受けておけばいいのね。」
「そういうこと。」
「じゃ、ノヴゴロドとの貿易協定は請けるよ(1427年11月3日)。」

「はぁ、それにしても無為な日々ねぇ。さっきシェイフルイスラーム職を設立したことで革新性が下がって、宣教師がようやく出てくるようになったんだけど、送ってみていい?」
「いいんじゃない? ムラト2世は統治能力が高いし。」
「どこに送ろうか。」
「自国の属性文化の州は格段に成功率が高いから、まずそこを狙っていく、という点には異存はないと思うんだけれど。宣教師って、派遣費用が高いし、結果が出るのに何年も時間がかかるから、本当に博打なのよ。だから、最小の投資で最高の利潤が見込めるようにしないとね。そこで、貿易センターのある州、及びその周辺、これらは人口成長率が高いんだけれど、人口が多くなると、税収が増えるわけじゃないのに改宗はさせにくくなるし、改宗費用はかさむようになるし、で、できるなら人口が増えないうちに改宗させてしまいたいのよね。逆に、前線にあってしょっちゅう敵の略奪にあってるような州はあまり人口が増えないから、しばらく放置してても大丈夫。で、いまのところイスタンブル、アナドルはスンニー派で、ブルガリスタン、ルメリ、アイドゥンがギリシャ正教なのね。この3州の中で、ルメリが一番税収が高いから、ここから始めたらどうかしら?」
「じゃ、そうする。」
「ちなみに、宣教中にその州が敵の軍隊や叛乱軍によって占領されると、宣教師の派遣が無駄になるから注意してね。逆に、異教徒の国がスンニー派の州を邪教に改宗させようとしてたら積極的に妨害するといいと思う。例えば、サファヴィー朝がペルスにある州をシーア派に改宗させるのは、自分たちの属性文化だから簡単だけど、それをうちが取ってスンニー派に改宗させるのは自分たちの属性文化じゃないからちょっと難しくなるのよ。」
「なるほどなるほど。」
「結果が出るのは45ヵ月後、だって。」


「さてと、1429年1月1日になったわね。10年経って内政改革ができるようになってるはずだけど…、なってるなってる。じゃ、このまま貴族政を上げていくね。」


Inheritance of Germiyan


1429年2月7日、ゲルミヤン侯国、滅亡。

「今度はゲルミヤン侯国の継承、だって。」
「ヤークープ・ベイって偉い人ねぇ。」
「まあ、贔屓目に見ないとしても、先見の明はあるよね。オスマン帝国と事を構えてたら、ゲルミヤン侯家の血統は絶えてただろうし。」
「それにしても、ガーズィー諸国家をことごとく併合したことで、スンニー派諸国との関係が軒並み冷却化したみたいよ。」
「悪逆非道点は加点されなかったみたいだけど、友好度は普通に下がるのねぇ。とくにマムルーク朝とはもはや修復不可能かしら…。」
「ま、オズレムの忠告のおかげで通行許可はあらかた回収してるから。マムルーク朝からも2年前にもらってるし。」
「外交といえば、ガーズィー諸国家の盟主だったカラマンオウル KaramanoĖlı 侯国が孤立したみたいね。属国化するチャンスじゃない?」
「しまった…。元から険悪な仲だったのにいままた冷却化して、とてもすぐには同盟を結べない。もっともまだジャンダルオウル侯国のほか、アルナヴトゥルク、ボスナ、エフラークとの同盟が切れてないんだけれど。さっさと離反すればいいのに。」
「あはは、ひどい盟主だね。」


Non-enforcement of Ordinances

「実施されない法令(1431年2月15日)?」
「なんかどうでもいい勅令を総督たちが無視するのを、無理に押し通そうとすることで君主の威光が高まるみたい。」
「どうでもいい勅令、ってどんなの?」
「国民にサンバを踊るよう厳命した、とか。(* Imperio do Samba)」
「じゃ、それで。」
「先生、わたし踊れません。」
「がんばれ。」
「よく、感じるままに、音に合わせて身体を動かせばいい、とか書いてあるのを読むけれど、実際にやってみると、どうみても貧乏ゆすりにしかならなくて…。本当はみんなちょっとくらいは習うんでしょ?」
「が、がんばれ…。わたしにはそれだけしか言えないっ。」
「ほら、泳げない人とか、料理できない人とか、いるでしょ? 人には得手不得手があるのよ。」
「ひょっとして…、慰められてる?」


属州ルメリの改宗

「やった〜。属州ルメリの改宗に成功したわっ(1432年1月23日)!」
「あ〜あ、これでルメリからはジズヤが徴収できなくなっちゃった。」
「え? そうなの?」
「うそ。税収上がるよ。」
「一瞬信じちゃったじゃない。オスマン帝国が征服したヨーロッパ諸州に改宗を強制しなかったのは、ジズヤが徴収できなくなるためだ、という説もあるからね。でも、どうだったのかしら。オスマン帝国の課税に地域偏差があったことは間違いなくて、軍隊が派遣しやすいスルビスタンなどは重く、ボスナみたいに叛乱されたら厄介な山国は軽かったみたいだけど。重税を課され続けたスルビスタンがそれでも信仰を守り続けてついには独立した一方、ボスナの民はあらかたムスリムに改宗して、アウストゥリヤに支配されながらも今でも帝国を慕ってくれてるんだから、どっちが良かったのかなぁ、って思うことがあるわ。」


ジャンダルオウル侯国との統合

「さてと、ジャンダルオウル侯を臣従させてから10年経ったわね。カラマンオウル侯を同盟に入れないといけないし、ここはさくっと併合させてもらいますか。」
「陛下、ここは統合とか合併とか、穏便な単語をお使いください。」
「同じよ〜。ま、そんな言葉で騙される小勢力があったとしたら、それこそ独立には値しないんだから、使ってあげてもいいかもね。」
「それにしても、統合の申し入れに失敗すると、従属関係も無効になるからね。従属関係が長くなればなるほど統合も成功しやすくなるし、従属関係は必ずしも同盟関係を結んでいなくても構わないのだから、同盟を結んで従属させ、同盟関係が切れたらしばらく寝かせておく、っていうのがセオリーなのよ。」
「大丈夫よ、きっと。心配するくらいなら祈ってて。ほら、成功した!」


1432年2月1日、ジャンダルオウル侯国、滅亡。


カラマンオウル侯の臣従

「本当はそうそううまくいかないんだから。」
「うまくいったんだから喜んでよ〜。さ、じゃあ、カラマンオウル侯家を同盟に招こう。これも成功。3月には臣従させて、と。あれ?」
「ほら、言わんこっちゃない。」
「ふん、もう同盟に入れちゃったんだから従属は時間の問題よ。決定的瞬間にびしっと決めるのが大事なんだから。」


1433年8月1日、カラマンオウル侯、臣従。

「でも友好度-30って微妙よね。個人的な贈物だと高すぎるし、紹介状1通じゃだいたい足りないし。でもまあ、3,300-800×2=1,700フローリンも得したから、いっか。」
「外交官が余ってるなら、ね。」


1434年の同盟解体

「大丈夫よぉ。まだ戦争しないし、仕掛けてくる気配もないし。」
「そうじゃなくて、ほら。」
「はぅあ! 軍事同盟の期限切れ(1434年1月2日)?」
「同盟の期限はよく把握しておかないと。今回は3ヶ国は捨てるんだからいいんだろうけど、最大外交官が4人も必要になるし、君主によっては1年に1人しか外交官を得られない者もいるし。そうなると、余程前々から気をつけてないといけないわ。戦争になって共闘してくれたら期限がリセットされるから、どうしても外交官が揃わないときはそういうやり方もありかも。ま、2月1日までカラマンオウル侯が離反しないといいわね。」
「どきどきどき。」
「大丈夫よ、属国化してるから。友好度も高いし。」
「ふぅ、やれやれ、カラマンオウル侯が帰って来てくれた。外交官ってぎりぎりまで使ってちゃ危ないのねぇ。」
「まあ、そこも判断のしどころね。」


ロドスにおけるオスマン商人の苦難

「(カスティーリャはまだ陸軍技術2、海軍技術1か…。勝てるかな…。)」
「あのね、軍隊って平時に国内を移動させるだけでもちょっと減っちゃうわよ? 大人しくしてなさいっ。」
「いいじゃない、10人や20人。」
「あんたまさかもう平和に飽きたんじゃないでしょうね?」
「そ、そんなことないよ〜。あ、うちの商人が聖ヨハネ騎士団に苛められてる、だって!」
「すっごく嬉しそうね。」
「うわ〜、うちの商人、聖ヨハネ騎士団にハラスメントされちゃったの?」
「言わんとすることは分かったから、みなまで言うな。」
「でも、ロドス Rodos (ロードス)も、他国に征服されにくい、いずれ中核州になる独立国、の1つでしょ?」
「聖ヨハネ騎士団はあとでマルタ島を獲得して、ロドスだけなら宣戦の1点だけで獲れるんだけどね。ただ、ロドス島にしろマルタ島にしろ征服しにくい上に、後々にはイスパニヤヤ İspanya (スペイン)やフランサ Fransa (フランス)が後援することになるから、本当に厄介な相手になるんだけど。」
「史実でもドラグト・レイス提督がついに征服できなかったのよね、マルタ島。ナポレオンはあっさり征服したけれど。」
「それにしても、聖ヨハネ騎士団の同盟国って、トラブゾン Trabzon (トレビゾンド)、ギュルジスタン Gürcistan (グルジア)、テオドロスと、厄介な小国ばっかりね。」
「トラブゾンやギュルジスタンは、黒羊朝が倒してくれるかもしれないけれど…。」
「あ、そうだ。ボウダン Boğdan (モルダヴィア)とギュルジスタン、獲るならどっちがおいしい?」
「ボウダンはいずれブジャク州が中核州になるし、仮に獲っても異文化・異宗教の上に供給限度も低いのに強大なレヒスタンと接してるから、帝国が黒海の北まで拡大するようになると、ここが弱点になりがちね。実際の歴史でも、アッケルマンっていう大要塞が造営されたそうよ。でもなんでボウダン?」
「いずれクルム Kırım (クリミア)汗国が成立して、オスマン帝国の友邦になるでしょ? 彼らをルスィヤの脅威から守るなら国境が接してないと援軍の送りようもないけれど、黒海の東と西、どっちから接した方がいいかな、と思って。」
「おお、さすがに歴史に強い。」
「あの…、オスマン帝国はクルム汗国を使って長いことルスィヤを牽制したんですよね?」
「そうね。」
「それじゃあ、金帳汗国が滅びないうちにこの人たちも支援して、ルスィヤを封じ込めるっていうのは…あ、ごめんなさい、思い付いただけで。」
「おお。」
「すっごーい、チャウラ、冴えてるー。」
「ならば、この機にトラブゾンを征服し、ギュルジスタンからはチェルケジスタン Çerkezistan (コルキス)を奪って、シールワーンを味方に引き入れて、アストラハンに接しますかっ。」
「よかったねぇ、戦争できて。」


ハンガリーのセルビア併合

「あ、マジャリスタンがスルビスタンを併合だって(1434年7月18日)。」
「これよ、こういうのがあるから、なるべく独立国は滅ぼさないで放置しておいた方がいいのよね。これでマジャリスタンから宣戦されれば、悪逆非道点の加算なしにスルビスタン1州を獲得よ。」
「でもカトリックってギリシャ正教を外交併合できるんだねぇ。」
「そうね、婚姻関係を結ぶことができる宗派同士は外交併合ができるそうだから。実際には宗派が違うと互いの友好度がどんどん下がっていくから、めったに見ることはないのだけれど。」
「戦争で臣従を強制しても外交併合できるの?」
「もちろん。でもこれも、だいたい戦争の際には相手の中核州を奪っちゃってるから、まず無理でしょうけどね。」
「じゃ、待ってたなんて言ってて、ほとんど偶然じゃないの。」
「外交併合は確かに。でも、外交併合してなかったら戦争で併合されてたわ。」
「ローマ帝国の威光を担う、って大言壮語してたのに、スルビスタン。」
「大丈夫、みんなちっちゃいログ読んでないから。気づいてない気づいてない。」


Tvrko II begging for help

「ボスナ王トヴルトコ2世が陛下の救援を乞うているとか(1435年12月6日)。」
「ボスナは1434年7月14日にヴェネディクの属国になってるね。」
「これからギュルジスタン遠征を仕掛けようっていうのにヴェネディクと戦争する暇はないわ。ヴェネディクからは取れるものもないし。下らない男だけど、いまは支援してあげましょう。こちらの懐が痛むわけでもなし。」

「時は来たれり。」
「聖ヨハネ騎士団への大義名分が60ヶ月有効だったのは見たけれど、何を待ってたの?」
「ちょっと戦力を増やしてたの。戦争状態中に徴兵すると、国民生活が圧迫されるから。普段から大戦力を抱えてるのは維持費の無駄だけど、侵攻計画を立ててから軍備を整えるのは必要だと思う。」
「そりゃあそうね。」
「ということで、わが軍勢は引き絞られた弦の如し。聖ヨハネ騎士団に宣戦、と(1436年2月9日)。よし、トラブゾン、ギュルジスタン、テオドロスも参戦してくれたわ。」
「あの…、船は?」
「ん? ロドス島? 行かないわよ。やっぱり待ってたらもらえるものを、もったいないじゃない。」
「すると…、わたしが『死闘の島』を演じなくちゃいけないのかなぁ…。」
「じゃ、セリム2世にやらせるの?」
「ま、100年も先のことをいまから心配してもしょうがないか。」
「そうそう。それじゃあトラブゾンを抜けてチェルケジスタン及びギュルジスタンへ進軍。」

 かくしてオスマン軍はトラブゾン守備隊を蹴散らし、チェルケジスタン及びギュルジスタンの守備隊もそれぞれ駆逐して、それぞれ包囲。安全を確保されたトラブゾンには虎の子の砲兵隊が進軍。そして、


1436年10月29日、トラブゾン帝国、滅亡。


シールワーン侯国との同盟

「よし、トラブゾンを併合したら、シールワーン侯国に同盟の打診…、成功!(1436年10月29日)」
「ん? 戦争終わってからにすれば? また余計なお手伝いに来て包囲の邪魔されたり、戦利品の取り分が減ったりするんじゃない?」
「いいえ、戦争終結前じゃないと。実は開戦前に同盟結んでおこうとしたけれど上手くいかなかったの。おかげですっかり開戦が遅くなっちゃったんだけど。あるいはもしかしたら、シールワーン侯国からオスマン帝国へは2ヶ国も挟んでたから遠すぎる存在だったのかも、と最後の望みをかけてみたら、あっさり成功したわ。本当に良かった。」
「で、なんで戦争終結前に?」
「うちがチェルケジスタンを取って、ギュルジスタンが1州だけになったらシールワーン侯国に滅ぼしてもらおうと思って。」
「で、ギュルジスタンを滅ぼしたシールワーン侯国を外交併合? あざとすぎるっ!」
「鮮やか、でしょ?」
「うーん、戦禍はその方が少ないんだろうけど、なんだか腑に落ちないわ。」
「せいぜい公正な統治を敷いて悪行に報いるとするわ。」

「ところで、1436年6月14日にアンタリヤに上陸した聖ヨハネ騎士団だけど、もうそろそろ城塞を陥落させそうよ。まだギュルジスタン方面は片付かないの?」
「1436年12月29日にはティフリス Tiflis (トビリシ)城を陥落させてるんだけど…、やった! やっとクタユス Kutayıs (クタイシ)城も陥落したわ。じゃ、ギュルジスタン王と単独講和して、チェルケジスタンを戴きましょう(1437年1月29日)。やっぱり山城は大変ねぇ。」
「ルメリ・ヒサールなんか見ても、あんな城壁にただ登るのですら嫌なのに、昔はあの中に守備隊がいて熱い油とか、石とか落としてたんだもんねぇ。」
「おっと、そんな無駄話してる場合じゃなかった。部隊をアンタリヤに急行させないとっ。」
「そのまま向かわせるとカラマンを通過するみたいだけど、通行許可もらってた?」
「いいえ。でも同盟国に属国よ?」
「移動はできるけど、共同戦線張ってるわけじゃないから物資の供給は受けられないわよ。時期的に雪なんか降ったら大変よ。」
「じゃ、もらっておこう。」

 かくして、アンタリヤに蟠踞した聖ヨハネ騎士団はムラト2世の近衛隊によって無事に駆逐される。

「騎士団、アイドゥンに撤退したね。」
「近衛隊に追撃させて、アンタリヤにはハムザ・ベイを置きましょう。」
「あはは、鞠投げの鞠みたいね、騎士団。アイドゥンとアンタリヤを行ったり来たり。」
「でもしぶといわねぇ。」
「あ、危ない!」
「なにが?」
「相手をしぶといと思った人はだいたい負けるのよ?」
「何の話だ。それにしても、ここに騎士団の本隊がいるってことはロドス島は留守か…。」


ロドスの陥落

「というわけで、ロドス島を陥落させたわ(1439年9月29日)。」
「結局、占領するの?」
「いや、通行許可だけ奪っておこうと思って。こうしておけば、聖ヨハネ騎士団がマルタ島に移っても多少は征服しやすくなるでしょ?」
「こっちがロドス島を攻略する間に、シールワーン侯国は大過なくギュルジスタンを征服してたみたい(1438年4月23日)。」
「よかったぁ〜。じつは昨日、この計画が破綻する夢を見ちゃってたの。」
「夢…にまでゲーム出てくるんかい。」
「1439年1月1日はまた貴族政を推進して、シールワーン侯国の臣従も容易に進むことでしょう。」


Military Advisor

「軍事顧問、だって(1439年7月30日)。」
「なんだか高慢ちきな奴らしいけど、10,000フローリン支払うだけで1ポイント精鋭化が推進されるんだから、いい人よね。」
「10,000フローリン、無い時は無いけどねぇ。」
「借金すればいいじゃない。」
「借金は結構高利よ。いくらだったか忘れたけれど、毎月利子を100だか200フローリン払わされるんじゃなかったかなぁ。」
「軍隊維持費が300とか400フローリンであることを思えば、結構な負担ね。」
「そう。それに借金するとインフレ率も上がるような話も聞いたわ。それなら、予め分かってる出費なら、技術投資資金を国庫に回した方がいいわよね。最初のうちは利子で苦しめられるし、何十年後かに収入が増えていれば20,000フローリンくらい借りてもしょうがないし。借金って、何かのイベントで急に入用になったときのダブルパンチなイベント、っていう印象があるわ。」
「今回の軍事顧問イベントなんかが来たときのためにいつも所持金に余裕見ておけばいいね。」
「んー、そんなこと言うと、35,000か50,000フローリンは要るかなぁ。国が大きくなるとこの額も増えたり、っていう問題もある。で、50,000フローリンも抱えてて、何も起きないと本当に誰に怒っていいか分からない、っていう目にあったりするかも。まあ、10,000フローリンくらいは持っててもいいかもね。」


金帳汗国との同盟

「そういえばギュルジスタン遠征中に、金帳汗国からカザンが分離したね(1438年4月23日)。さっき言ってたルスィヤ包囲網の一角を担ってもらうことになるカザンだけど、仲良くできそう?」
「う…ん、独立してすぐに婚姻関係は結んでくれるくらい好印象をもたれてるみたいなんだけど、一向に同盟には入ってくれないんだ。まあ、こちらも戦争してたから、と思ってたんだけれど、戦争が終わってもダメみたい。やっぱり遠いから相手にしてくれないんだね。さっきのシールワーンと同じで。」
「じゃあ先に、金帳汗国との同盟に努力してみたら? 戦争も一段落して、国境も接したことだし。」
「やーよ、あそこすんごい高いから。いくらだったっけ…あれ? 個人的な贈物が4,400フローリンに下がってる…。」
「やっぱり。」
「どうして?」
「んー、例えば、わたしがあなたに何かあげたとするじゃない? で、同じものを陛下からもらったとすると、どっちが嬉しい?」
「2つあっていいものなら、どちらも。」
「普通は陛下からのでしょ? そうしておいて。つまりはそういうことなのよ。前は、この北方の雄はうちらみたいな小勢力から何かもらっても大してありがたがりはしなかったから、彼らにインプレッションを与えるには相当のものを送らなければならなかったのだけれど、いまはわたしたちが成長したし、彼らもカザンに独立されたりして、そこそこのものを送ってもそれなりに喜んでくれるようになったってわけ。」
「なるほどね。この金額なら2回くらい贈れるから結構いい線いくかも。」

「というわけで、金帳汗国との同盟に成功(1440年3月1日)。通行許可ももらって、カザンへの支援体制も整ったわ。さあ、カザン、いらっしゃい!」
「…ダメだったか、泣くな。」

 その後、カザンはモスクワに宣戦し(1441年10月22日)、わたしたちの気を大いに揉ませることとなった。


黒羊朝との戦争

「シールワーン侯国が黒羊朝に宣戦、本朝にも参戦を要請、だって(1440年5月9日)。」
「またシールワーン侯のやつ、調子付いちゃって。黒羊朝なんかに勝てるの?」

 と、黒羊朝の領土を見ていくと、どこもティムール帝国とその同盟国、アル=ハサーの旗が立っている。黒羊朝に残された領土はバスラのみ。

「実はチャンスだったか。」
「でも、すでにティムール帝国に占領されてるじゃない。どうやって占領するのよ。」
「待ってればいずれ黒羊朝とティムール帝国は講和するでしょ? そうしたら、わたしたちの前に無防備の黒羊朝が投げ出されるわけよ。シールワーン侯にエルメニスタン Ermenistan (アルメニア)くらいは取らせてあげたいところね。」
「で、進軍しないの?」
「だって、バスラなんかに行ってバクダートがティムール帝国に割譲されちゃったら帰れなくなるじゃないの。うちの同盟国たちがこぞって南下しってってるから、ここはお任せしましょ。」
「相変わらずひどい盟主だ。」


ヴェネディクとの戦争

「大変! ど畜生のヴェネディクが宣戦してきたわっ(1440年9月10日)。」
「ヴュルテンベルク、シュタイエルマルク、バヴィエラ Bavyera (バイエルン)、ストラスブルクといったヴェネディクの同盟国たちもこぞって参戦してきたそうね。」
「なんだか聞いたことない国ばっかり。きっと田舎者ね。」
「いいんじゃない? きっとこっちまで来れないわよ。」
「まあ地図で見ると、来れそうなのはシュタイエルマルクくらいね。」
「で、うちも同盟国を投入しますか?」
「やめときましょ、戦線が遠すぎるわ。それにしても、こうなってくると黒羊朝遠征はさっさと手を打たないと。」
「なんで? 3国にやらせておけば?」
「金帳汗国からは遠すぎるし、カラマンオウル侯国やシールワーン侯国じゃ手に余るでしょう。下手すると、シールワーン侯国がギュルジスタンを失うことにもなりかねないわ。」
「そんな講和しなければいいじゃない、盟主なんだから。」
「でも、ギュルジスタン喪失を覆すには本格的な介入をしなければならなくなるじゃない。ここはやっぱり、黒羊朝がティムール帝国に圧迫されてるうちに手を引くしかないわ。」


黒羊朝との講和

「と、渡りに船。黒羊朝から講和の申し入れね。喜びを顔に出さないで、受けましょう(1440年10月6日)。」
「ちょっと、それ、うちが払うのよ、2,400フローリン。」
「あ…。ま、いいじゃないの、2,400フローリンくらい。」
「額は少なくても、屈辱的講和を結んだってことで、盟友たちの友好度が下がったと思うわ。これを上げてやるのにいくらか支払うなら、2,400フローリン以上の損失になる。逆に、もらうなら友好度の分も勘案すると結構もらってることになるのよ。」
「そういう計算するなら、対黒羊朝戦に本格介入せざるを得なくなったときの徴兵費用、維持費、叛乱のリスクに比べればぜんぜん安いじゃない。」
「ま、それはそうだけれど。ヴェネディクと戦争している間は盟友がバスラを占領するのを待ってても良かったかもね、って。」
「まあ、正直言うと、2,400フローリンもらえるものだと思って講和しちゃっただけなのよ。」


シールワーン侯の臣従

「もう悪さできないようにシールワーン侯は去勢しておこう。」


1440年12月1日、シールワーン侯の臣従。

「で、対ヴェネディク戦はどう進めていくの?」
「とりあえずうちの中核州を持ってるわけじゃないから、将来に備えて通行許可獲得を目標に、ダルマチヤ、カラダウ Karadağ (モンテネグロ)、多島海諸島あたりを占領して、足りなければ戦術的勝利を蓄積していこうかなぁ、って思ってる。」
「イストリヤが小要塞を抱えてるのに供給限度が6しかないっていうのが厳しいわよね。いいんじゃないかしら。ただ、多島海にヴェネディク艦隊が来てたら諸島には侵攻できなくなるわよ。まあ、ヴェネディク艦隊が多島海に居座ってくれてたらまだいいんだけど、アナプリ沖なんかにいて、こちらが諸島へ進もうとするたびに多島海にやってきて侵攻を阻まれたりすると、その都度若干の犠牲が出てしまうの。これを何度もやってると損害がバカにならないから、アナプリ港が封鎖されてるようなら多島海諸島占領はあきらめて。」
「わかった。でもそうなったら、イストリヤ占領も考慮に入れないとね。」
「どうかしら。ヴェネディク軍の本隊は当然、ヴェネディクにいるだろうから、ルブヤナ Lubyana (リュブリヤナ)城包囲中にそのヴェネディク本隊に襲われたら惨敗は必至。いっそ、イストリヤを越えてヴェネディクに侵攻した方がいいかもね。ヴェネディクの守備隊の数次第だけど。それでダメなら交渉内容を引き下げるようになるかも。」
「よくまあそう、悪い方へ悪い方へと。」
「その方が、好結果がでたときに喜びが増すと思わない?」
「ぜんぜん。」


リトワニヤとの戦争

「今度は Litvanya (リトアニア)との戦争が勃発(1440年12月4日)。」
「くわぁ〜、金帳汗国まで色気を出してきた?」
「いや、リトワニヤが金帳汗国に宣戦したみたいよ。」
「むぅ、仕方ないのか。にしても、援護はできない。ずっと注目してて、最善の機会に講和してあげることでしかしてあげられないな。でもまあ、よく12月なんかに宣戦してくるよね。北国なんだから、それくらい分かっててもよさそうなのに。」
「まあ、この冬にリトワニヤ兵がばんばん凍死して、春になって金帳汗国が反撃に出てくれれば理想的な展開になりそうね。」
「むしろ負けて、ギリシャ正教州をリトワニヤに押し付けることができても、まあ、それはそれで…。」
「シミュレーションゲームって怖いね。本性が露出して。コレルはこんな娘じゃなかったのに…。」
「え〜、そんなにひどい? オスマン帝国の国益を最優先して考えてるだけなんだけどなぁ。まだ中小国だし。ちなみに前はどんな娘だったというわけ?」
「ん〜、そこまでは考えてない。」


レヒスタンとの戦争

「今度は邪教徒のレヒスタンがうちに宣戦してきたわ(1441年11月23日)。」
「何やってんだかね、レヒスタン。国境接してないじゃない。放っておきましょ。」
「ボウダンってレヒスタンの属国だから、通過してくるんじゃない?」
「あ、エフラークがレヒスタンに軍隊の通行を許可した、って(1441年12月13日)。」
「ぬぬぬ。まあ、向こうが本格的に介入してきたら、うちだってマジャリスタン領を通れるんだから、反撃してやろうじゃないの。でもいまは、ヴェネディク戦に傾注しないと。」


The Death of Gjon Kastrioti

「アルナヴトゥルクの実力者、ギオン・カリオストが死んだ、とか(1442年1月2日)。」
「ふ〜ん、で?」
「で、アルナヴトゥルクを属国にするか、吸収合併するか、って。」
「え、あの厄介なアルナヴトゥルクがイベントで征服できちゃうの? そりゃあ、吸収合併でしょ。」
「え…? あの、アルナヴトゥルク、滅んじゃうんですか? まだイスケンデル・ベイ İskender Bey (スカンダルベグ)様が出てきてないのに…。」
「あ、そういえば、あのオスマン帝国にとってのハンニバルとも言うべきイスケンデル・ベイ…」
「とフニャディ・ヤーノシュとヤン・ソビエスキー。」
「オスマン帝国って敵が多いねぇ。」
「まあその仇敵イスケンデル・ベイが出て来ないわけないよね。え〜と、どうだったっけ? 確かこの人は最初はオスマン帝国の下で働いてて、あとで裏切ってアルナヴトゥルクを再興するんじゃなかった?」
「すると…、うちが吸収合併しても、このハッサン・ベイっていう改宗者で間接統治しても、イスケンデル・ベイに持ってかれちゃうのね、きっと。」
「うちから分離した場合、陸軍技術も地図も、みんな持ってくのか…。これは間接統治の方が害が少ないっていう罠なんだね。」
「そうみたいね。ハッサン・ベイにお任せしましょう。」


アルナヴトゥルクとの同盟

「お、アルナヴトゥルクがスンニー派に改宗、だって。」
「友好度もどん底だったのに、+136まで上昇、か。こんだけあれば、この多重戦争の渦中でも同盟結んでくれそうだな。長くもなさそうな蜜月を、せめて有効に活用するか。」

 と、アルナヴトゥルクを盟友に迎え入れる(1442年1月2日)。

「読めた!」
「なにがよ。」
「ヴェネディクと単独講和して、アルナヴトゥルクをヴェネディクに食わせる気でしょう?」
「そうなってもいいわね。そうなったら、ヴェネディクはアティナ公国も食べてくれるかも。そうならなくても、アルナヴトゥルク軍が善戦してくれるだけでも十分だわ。あのバカ・レヒスタンのおかげで、向こう3年間は兵力の補充ができなくなっちゃったんだから。」


Hostage from Wallachia

「エフラークから人質が送られてくるそうよ(1442年4月16日)。」
「なになに、エフラーク公親子を招請しておいて、トゥナ Tuna (ドナウ)川を渡ったところで捕縛、臣従を強制? またムラト2世もずいぶんな権道を用いたものねぇ、驚いたわ。そんな卑劣な手を使って手に入れたとき、エフラークの民はオスマン帝国の支配を肯んじたものかしらねぇ。」
「逆に考えれば、この、えーと、ヴラド・ドラクルさんって人は国内の支持を得られてなかったのかも。なんと言ってもほら、あのドラキュラのお父さんだし。」
「あ、本当だ〜。」
「ドラキュラもさ、ロンドラ Londra (ロンドン)なんかに行かないで、イスタンブルに来れば良かったのに。」
「そんなもん来させてどうするのよ。」
「だってほら、当然オスマン帝国のことは恨んでるだろうし、イスタンブル市内にはギリシャ正教徒がたくさんいるから隠れ住むのに苦労しないし、故郷の土を持ってくるのも近いし、なんと言っても十字架を持ち歩いている住民が少ないっ!」
「でも、トルコ料理って、ガーリックをはじめ、香辛料が多用されてるじゃない。香辛料もたいがい破魔の効果があるんじゃなかったっけ?」
「ああ、だからロンドラなのか。インギルテレ İngiltere (イングランド)の料理って不味いって評判だものね。きっと、香辛料とか使うほど洗練されてないんだね。ま、食べたことないから分からないけれど。」
「で、もう吸血鬼の話はよろしいかしら?」


リトワニヤとの講和

「リトワニヤから講和の申し入れが来たわよ。」
「おぉ、向こうが690フローリン支払う、と。ということは、勝ってるんだ。偉いぞ、金帳汗国。どれどれ…、すごいすごい、ボロネジとベルゴロドを奪ってる。あ…、でもエズィ Özi (イェディサン)が陥落寸前だ。残念だけど、講和の機会は今しかないか。」

 かくして、リトアニアと講和(1442年5月18日)。

「北方ではカザン汗国とモスコワ Moskova (モスクワ)が戦争してるね。」
「で、やっぱりモスコワが押してる? カザン汗国、はやく盟友に入れてあげたいんだけど、なんで信じてくれないのかなぁ。」
「金帳汗国への処遇を眼前で見せつけられてるからじゃない?」
「はうっ…。」

 対ヴェネディク戦は、当初、ダルマチヤ、カラダウの守備隊を駆逐して両州を包囲下に置き、多島海諸島への上陸にも成功し、順調な滑り出しを見せた。ダルマチヤ、多島海諸島は比較的すんなり奪取することができたが、本来的に臨海の峻険な崖の上に立つ城で、その制海権を敵が握っている以上、容易に征服できるわけではない。2州を制した時点でなお、カラダウのイシュコドラ İşkodra (スクータリ)城は傷一つ付いていない状況であった。


イシュコドラ城の陥落

 時間が経つにつれ、カラダウ方面軍はイシュコドラ城の包囲を維持できないほどに疲弊していた。ヴェネディク及びシュタイエルマルクの敗残兵はイストリアで態勢を立て直し、19,000人がダルマチヤ奪還を狙っている。斥候によれば、ヴェネディクには後詰の46,000人が控えている。わが方のダルマチヤ方面軍は敵方の度重なる襲撃に9,000人までうち減らされており、カラダウに支援を送ることも儘ならない。多島海諸島方面軍11,000人は、敵に制海権を握られたまま、一歩も動くことができないでいる。
 この困難な状況を打開したのが、アルナヴトゥルク軍の参戦であった。アルナヴトゥルク軍6,000余人がイシュコドラ城包囲に加勢し、なお多くの陣没者を出しながらも、ついに1442年7月18日、この堅城を陥落させたのであった。

「よし! 当初の予定通り、ヴェネディクから3州奪って単独講和、と。」
「人でなしだ、人でなしがいるよ…。」


対トルコ十字軍

「でもマジャリスタンが宣戦してくる前に対ヴェネディク戦が終結してよかったわ。」
「一部まだ終わってないみたいだけど。」
「うーん、これだけ多重に戦争してると、マジャリスタンも食指を動かしてきそうね。」
「もちろん状況もそうだけど、多分歴史の趨勢がそうだわ。」
「なんだかかっこいいけど大げさでよく分からない。」
「ヴァルナの戦い、よ。」
「あ、そうか。でも勝てるの?」
「まあ、スルビスタン1州を奪えれば、それでいいんだけどね。こちらがブルガリスタンで待機してて、宣戦されたら一気に雪崩れ込めば敵に遅れは取らないでしょう。通行許可ももらってるんだしね。」

「お待ちかね、マジャリスタン王ラースロー2世は『トルコ人に対して手を打つ』事を決めたそうよ(1443年1月26日)。ボヘミヤ、アウストゥリヤも参戦、と。」
「っ! この瞬間が、わたしの治世中に来るとは!」
「ん? スルビスタン1州奪うだけでしょ?」
「アウストゥリヤよ。この、将来の中欧の大国がある限り、わたしたちがヴィヤナ Viyana (ウィーン)に半月旗を立てることは到底覚束ない。でも、いまならほら。」
「ちっこいねぇ。2州しか持ってないんだ。」
「この戦いでアウストゥリヤをヴィヤナに追い詰めて、5年後には将来の禍根を絶ってみせる!」
「うーん、大いくさになりそうだね。ねぇ、その前にお茶にしない?」
「賛成〜。」


コラム:マジャリスタン盆地の蓋

「でもさぁ、なんでオスマン帝国はヴィヤナの征服にこだわったのかなぁ?」
「よくアウストゥリヤは伝説の『黄金の林檎の国』になぞらえられて、オスマン人士の憧憬を掻き立てた、と聞くけど。」
「『千夜一夜物語』で出て来るコンスタンティニエルは魔術師の都になってるね。不思議な宝物で一杯だったんだって〜。」
「わたしは地図と歴史で見る限り、最重要の戦略拠点だったからだ、と思うんだけど。もちろん、欲して得られぬからには人々の憧れもあっただろうけどね。」
「ちょっと歴史が得意だからって、賢そうに。ほんで?」
「ちょっと待って、地図広げるから。ほら、マジャリスタンって、盆地でしょ? 北はカルパチア山脈、南はディナルアルプス山脈に囲まれて。で、この盆地に大軍を連れて入るには、オスマン帝国からはベルグラド、アルマンヤ Almanya (ドイツ)からはヴィヤナを通るほか道がない。ここを押さえておけばアルマンヤの軍勢はマジャリスタンに入って来れないってわけ。ヴィヤナはトゥナ川に接してるから、もし包囲されても艦隊の支援を受けることができるし。」
「なるほどヴィヤナが重要なのは分かったけれど、国運を傾けてまで取ろうとしなくてもよかったんじゃない?」
「第2次ヴィヤナ包囲のこと? アルマンヤの30年戦争は各国の軍隊が略奪して回って、アルマンヤを荒廃のどん底に叩き込んだといわれるけれど、マジャリスタンではそれがモハーチの戦いから150年も続いてたわけよね。確かにオスマン軍は第2次ヴィヤナ包囲の失敗とそれに続く退却戦で大打撃を受けたけれど、多分、ヴィヤナが取れないならマジャリスタンを放棄しても構わない、と思ってたんじゃないかな。実際、ベルグラド城がアウストゥリヤのために奪われることはなかったわけだし。」
「まあこのゲームではヴィヤナはそんな絶対の要衝というわけではないけれど、オスマン帝国からしたら異教・異文化の土地でありながらそこそこの徴兵ができるから、きっと最前線の防御拠点になるわね。」
「アウストゥリヤの恨みを買って、じゃあ差し引きゼロじゃん。」
「どうせヴィヤナをとらなくても、アウストゥリヤはオスマン帝国がお好きじゃないでしょうよ。」

 すでにブルガリスタンに集結させられていたオスマン軍39,000人は、マジャリスタンの宣戦を受け、スルビスタン、ボスナ、テメシュヴァル Temeşvar (ティミショアラ/バナトの都)の3州を同時に包囲下に置いた。突然の宣戦にマジャリスタン守備隊も足並みが揃わず、オスマン軍に追い払われて北方で態勢を立て直す構え。これに対し、ボヘミヤ・アウストゥリヤ両軍は南下しつつ態勢を整え、整然とわが軍がすでに奪ったスルビスタンの奪回に取り掛かった。


カラマンオウル侯国との統合

「ボヘミヤ軍、怖すぎ! なんでこの人たちこんなにやる気なの?」
「マジャリスタン、なんで早く講和してくれないかな。マジャリスタンが講和してくれればボヘミヤ軍はもうこっちにはこれないのに。」
「だからじゃない?」
「仕方ない、ブディンへ進軍。しつつ、講和の使者も送る。お、効いた! マジャリスタンがスルビスタンを割譲して単独講和してくれたわ(1444年4月12日)。これで、実質的にはアウストゥリヤとの戦いね。とはいえ、ボヘミヤ軍のせいで兵力に乏しい…。」
「1州増えたことだし、カラマンオウル侯に統合を申請してみたら?」
「そうだね、やってみよっか。やった、成功した。」


1444年4月12日、カラマンオウル侯国、滅亡。


アクチャヒサール城の包囲

「これで、野戦のめどが立ったわ。」
「ところで、1443年11月23日にアルナヴトゥルクでイスカンダル・ベイがとうとう自立したみたい。」
「ん、どうなった?」
「それがね、うちの同盟関係から抜けて、ギリシャ正教に改宗したにもかかわらず、ヴェネディクは彼らと講和することなく、なおもアクチャヒサール城を包囲中っ!」
「エウェット Evet (イェス)! まさに理想的な展開!」


教皇領との戦争

「こんどは色ボケのローマ教皇とフロランサ Floransa (フィレンツェ)がうちらに宣戦だって(1444年7月25日)。」
「放置、放置。」
「いっそ、サン=ピエトロ寺院に馬をつないでみたら?」
「それはメフメト2世にお任せする。」
「やーだよ、面倒くさい。」
「そういえば艦隊がぜんぜん拡充されないね。」
「造ってないからねぇ。」
「ガレー船艦隊くらいは造っておいた方がいいかも。」
「むぅ、そんな暇なかった感じだったような。」


メフメト2世の即位

「大丈夫、うちがやっとくよ。」
「あれ? あ、そうか、ムラト2世はヴァルナの勝利のあとに、安心して前々から心惹かれてた神秘主義に傾倒するために息子に帝冠を譲るんだっけ…。うぅ、あと一歩でヴィヤナを陥落させられたのに!」
「ま、みんなこのファーティヒにお任せあれっ。」


1444年8月2日、オスマン帝国第7代スルタン、メフメト2世、即位。


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Last-modified: 2007-12-09 (日) 00:02:12 (3639d)