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欧州三国志(AGCEEP3人プレイAAR)

 AGCEEPを支援するページのひとつ

 ロシアの序盤戦略手引き(AGCEEP)

 AGCEEP1.51がリリースされたが、ノヴゴロドの植民地が全て最初から要塞を持っているので、これらを攻略するのに時間がかかるようになってしまい、モスクワ(→ロシア)の難易度が上昇したようだ。  また、相変わらずポーランド=リトアニア連合が強力であり、ロシアはゲーム期間を通じて苦戦を強いられるだろう。

 しかし、苦労して強大なロシア帝国を作り上げた時の充実感はヨーロッパの他の国では味わえないものがある。ここではロシアの初期戦略について考察してみたい。

 国選択

 AGCEEP初期選択可能国の中で、ロシアに変化できる国は以下のようになる。

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 この他にリトアニアもあるのだが、リトアニアから変体したロシアはあまり想像しがたいのでパスする。

 この中ではモスクワからロシアへの変体を目指すのがベストだろう。次点はノヴゴロドになるかと思うが、ノヴゴロド→ロシアルートの場合、タタール文化が得られない(代わりにウゴル文化を持っている)。国土に占める割合を考えるとタタール文化は必須と考えられるので、やはりモスクワから入るのが基本と思われる。

 内政方針

 広大なロシアの大地を管理するには足の速い騎兵が必須である。ということで貴族中心、陸軍重視。さらに歩兵を安く徴兵するために農奴制、量重視(これは行きすぎると射撃指揮にマイナス修正がつくのでやや左より程度をキープすると良い)あたりを目指すことになる。歩兵が3ダカット、騎兵が10ダカット程度で徴兵できるようになれば、戦費で借金することは無いだろう。

 ここで悩ましいのが革新主義スライダである。陸軍重視に偏重しているので、入植者にマイナス補正がついている。西欧諸国に対する技術の後れを取り戻そうと革新主義に振ると、こんどは途端に入植者や宣教師を得られずに悶絶することとなってしまう。

 結局、技術革新ボーナスは中央集権化で得ることとし、革新主義スライダは中央付近に留めるべきだろう。それでも入植者は不足がちになるため、自由貿易主義になるよう気を付けるべきだ(ランダムイベントでは重商主義に進ませようとする選択肢が多い)。

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 外交方針

 ロシアの潜在敵国はいくつかある。代表的な国を以下に並べる

リトアニア→ポーランド

 1.51になってもやはり強大になりがちな国である。序盤にガチでやりあっても国力差で押し切られてしまうので、1600年代半ばころからポーランドとスウェーデンが衝突する機に乗じ、少しずつ領土を獲得していくのがよいだろう。…史実通りなのではあるが。

スウェーデン

 特に序盤のスウェーデンは陸軍技術も低い上、フィンランド方面に強力な要塞もないのだが、フィンランドはまさに「鶏肋」である。この地は軒並み州税が低いので、得られる収入に比べ人的消耗(冬季の消耗は異常である)、悪い子点に全然見合わない。十分な国力がつく18世紀以降まで待つ方が良いだろう。…これまた史実通りであるが。

オスマン帝国

 あまりヨーロッパには拡大できないのがAGCEEPのオスマン帝国だ。しかし、黒海沿岸にはクリミアを通して拡大してくるので、いずれはぶつかる羽目になる。その頃までに十分な国力をつけておくべきだろう。  万が一、オスマン帝国が首都をコンスタンティノープルに遷都しなかった場合(正確には20分の1くらいの確率だが)、コンスタンティノープルを領有してギリシア正教会の擁護者となるイベントを狙うと面白いだろう。

 逆にロシアが頼りにできる国は…あまりない。1600年以降はデンマークとの友好度が上がりやすいのだが、その頃にはスウェーデンの国力がデンマークを上回ってしまっていることが多い。1700年以降はオーストリアと手を組んで、ポーランド分割に参加することになるだろう。

 基本戦術

 戦争においては人海戦術が基本だ。どの国と戦うにしても、敵が全戦線で攻勢に出ることはないので、敵の戦線の手薄なところから地味に包囲していくと良い。AIは戦力を集中しすぎる傾向があるので、ロシア最強の指揮官「冬将軍」によってどんどんと戦力を消耗させていけば良い。  ロシアは他国よりもはるかに反乱に悩まされるので、あまり国内の要塞を拡張する必要はない。レベル1で十分だと思う。内政政策を量重視、農奴制に向けていることもあり士気にマイナス修正が付いているだろうから、攻撃主義にスライダを振って士気を稼ぎ、また騎兵の能力を底上げしてやろう。

 陸軍レベルが低い間(レベル1〜2)は、騎兵は同数の歩兵の10倍もの戦力を持つのだが、山岳や森林、沼地地形では(騎兵のみ)その戦力が半減するという欠点がある。騎兵の多い側(相手の2倍以上)は戦闘解決にボーナスが付くのだが、上述の地形ではそれもつかない。  敵の騎兵は上述の地形で迎え撃ち(特に山岳では防御側にボーナスが付くし、渡河攻撃でも攻撃側にペナルティがつく)、敵歩兵は平地で殲滅するよう心がけるだけで勝率はかなり上昇する。

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 1400年代の間は騎兵を徴兵する必要性はないが、1500年代に入りステップへと拡大していく際には、騎兵は必須になることだろう。

 以上の基本的な作戦をふまえた上で、いざゲームを開始してみようではないか!

15世紀のロシア

 ゲーム開始直後の作戦だが、対ノヴゴロド戦を強く勧める。というのも、ゲーム開始直後にスウェーデンがノヴゴロドに宣戦布告することが多々あるからだ。  最初の外交官をノヴゴロドからの通行許可の返還に使い、次の外交官で宣戦布告する。最速で1419年5月1日に宣戦布告が可能だ。もちろん同盟国には参戦してもらわなければならない。彼らは敵野戦軍の補足と、首都ノヴゴロドの占領という重要な役割がある。

 遅かれ早かれスウェーデンも高率にノヴゴロドに宣戦布告するはずだ。先に押さえておきたいのはコラ〜カレリア〜オロネッツのラインだ。ここには全力で進軍し、包囲していく。1420年になるとYuri Patrikeev大将が登場するので、スウェーデン軍が包囲中で陥落寸前の都市に送り込むと良い。ただし、デンマークのエーリック王が来ると指揮権は取られてしまうので、あきらめるほか無い。

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ノヴゴロドの領有する植民地

 包囲は確実に1年以上続くため、冬季の消耗が馬鹿にならない。この時だけは収入を国庫に(ある程度)入れておかないと、年始の収入は20くらいにしかならない。春に攻城戦を再開できるように、冬の間にある程度の歩兵を徴兵しておこう。包囲を継続さえできていれば、やがて都市/植民地は陥落するだろう。

 スウェーデンがノヴゴロドに宣戦布告してきた場合、コラ(Kola)〜カレリア(Karelia)〜オロネッツ(Olonets)のラインを確保できていれば、先に和平しても良い(スウェーデン/デンマーク軍に通行許可を与えなければアルハンゲリスク(Arkhangelsk)はまず落とされない)が、先にスウェーデン・デンマーク側が和平した後でノヴゴロドの全ての州を手に入れる方が効率が良いだろう。

 注意しなければならないのは、スウェーデン・デンマークがノヴゴロドの植民地を獲得した場合だ。機を見て取り返さなければ、その州はやがて植民されてカトリック/スカンディナヴィア文化に代わってしまうだろう。その観点からすると既に都市化されているケクスホルム(Kexholm)やインゲルマンラント(Ingermanland)が取られてもそれほど大きな問題にはならない。植民地の確保こそが最優先なのだ。ノヴゴロドの領有する州は全てモスクワの中核州でもある。自国の中核州であれば占領して無くても割譲を要求できること、そして植民地は安い戦果ポイントで要求できることをうまく利用すること。都市は後回しにしてでも植民地!、である。

ロシア変化への準備

 ノヴゴロドを首都1州に減らしてしまえば、あとは5年後に併合することになる。その間に植民地に植民者を送り、都市にしていこう。  初期の領土を失わず、ノヴゴロドを併合できればロシア帝国となる準備は整う。1480年になれば、モスクワはロシアとなるだろう。ノヴゴロドを併合すると属国との関係が悪化する。経験上、友好度が100を切ると属国化を解除される確率が高い気がする。注意すること。

 属国のうち、トヴェーリはイベントで属国を解除してしまうが、ウラジミール(Vladimir)を所有していれば再びイベントで属国に戻ることになる。これらの国々は悪い子点を上げないためにも、外交併合を狙っていく。併合のタイミングは外交能力9を誇る優秀な君主、大帝イヴァンIII世(外交9-軍事7-統治7)の治世(1462-1505)がベストだろう。

 これまでの報告として、外交併合は

1.属国化が30年以上
2.属国の君主の外交能力が自国の君主より低い
3.陸軍士気が最大(維持費を最大にして数ヶ月後)
4.属国から見えるところに陸軍がいる

 場合に成功しやすいらしい。

16世紀のロシア

史実ではこの頃のロシアはまだ弱小国であった。

16世紀初頭のロシアは全方面への拡大を図り、スウェーデンと戦い、カザンと戦い、ポーランドと戦い、いずれにも勝利することができずに終わる。その軍隊や国のシステムが西欧から遅れていたことが原因の一つであった。そこで封建的国家から中央集権的国家への転換を行ったのが雷帝イヴァンIV世(1547-1584)である。

イヴァンIV世の治世の間、ロシアはカザンを併合し、キプチャク汗国を併合し、アストラハン汗国も併合するが、ポーランド=リトアニア連合、スウェーデン、クリミア汗国の三方向からの反撃を受けてこれに敗北。イヴァンIV世の死後は「動乱時代」と呼ばれる長い混乱の時代にはいることとなる。

16世紀序盤の戦略

さて、ゲームでは16世紀に入る頃までに、リャザン、プスコフ、トヴェーリといった小国の併合に成功し、さらには植民地の都市化にも成功していることだろう。16世紀からはロシアの有利な地勢を利用し〜後背に敵がいなく、縦深がとれており、長期戦になっても冬将軍が味方する〜、拡大の世紀に入る。

"東方に対するロシアの野望"イベントは、1487年以降にウラジミール(Vladimir)ないしニジゴロド(Nizhgorod)を領有していて国のサイズが8州以上で発動する。

ここまでの戦争で領土を喪失しておらず、かつノヴゴロドの併合に成功して入れば、達成は容易なはずだ。

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1487年以降、トヴェーリ(Tver)ないしはトゥーラ(Tula)を領有し、国サイズが10州以上であれば、同様に"リトアニアに対するロシアの要求"イベントが発動する。

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ロシアの進路を西方のリトアニアに向けるか、南方のカザンに向けるか、難しいところだが、私はリトアニア方面への侵攻を勧める。

なぜならば後にカザンとキプチャクはイベントで併合できるからである。イベント併合の場合、悪い子点が武力併合ほどは上がらないので、ここは待っても良いと思う。
さらに、放っておくとリトアニアは国内をカトリックに改宗し始めるという傾向もある。ここは中核州がカトリックに変化してしまう前にロシアが取るべきだと思う。

対リトアニア戦

リトアニアは12州程度を保有しているはずで、ロシア一国で戦うのは難しい。タイミングとしては、リトアニアの同盟(ポーランドの属国となってポーランドと同盟していることが多いだろう)がきれた瞬間を狙うか、リトアニアがキプチャク汗国に宣戦布告(単独で宣戦布告することが多い)した時か、ポーランド=リトアニア連合がハンガリーやオスマン帝国あたりと戦争状態になった時が狙い目である。

欧州三国志(AGCEEP3人プレイAAR)でRyoが取ったようにポーランドと同盟しておいてリトアニアに攻め込むというのは最高の手であるが、ポーランドとの友好度が高くない場合、

1.リトアニアに宣戦布告
2.ポーランドが同盟の履行を拒否
3.すかさずポーランドとリトアニアが同盟締結

という形勢逆転コンボを食らう危険性があるので注意しなければならない。

総兵力では劣っているだろうから、多方面で広く浅く攻城戦をしかけて、敵の主力が向かってきたら素直に退くことや、主力にロシア本土を攻撃させて冬季の消耗を誘う、リトアニア南部の平野では騎兵をぶつけることなどの基本を忠実に守ると良いだろう。

ステップへの進出

1546年以降、カザンの首都カザン(Kazan)を占領することで、カザンとキプチャク汗国を併合するイベントが発動する。

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このイベントの前にカザンやキプチャク汗国と同盟し、クリミアあたりと戦争してキプチャク汗国の領土をできるだけ広げる、という荒技も可能かもしれないが、私は試したことはない。

ここからは加速的に中核州が増えていくので、国土の管理も大変になってくる。

シビルと国境を接するようになると、"ロシアに対するハーン国の脅威"イベントが発動する。

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…荒廃地じゃなくって後背地だな、これ。

さらに、1550年以降にアストラハン(Astrakhan)を占領すると、"ウラルに対するロシアの要求"イベントが発動する。

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収税官をおく暇もないくらいになる。
シビルは1580年以降に首都を占領すると一発併合できるので、戦争するなら1580年以降がお勧めだ。

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シビルとの戦争の前に征服者が出ているはずなので、カザン(Kazan)からウラル山脈方面に抜ける裏道(マップ上に点線で示されている接続部)を探検させ、この地に植民地、あるいは都市を作っておくと、シビルの首都ヤルトロフスク(Jalutorovsk)に抜けるバックドアを作ることができて便利である。

これでシベリアからオホーツクに至る、広大な未開拓地域が目の前に開けてくるはずだ。

改宗!

基本的にロシアの領地は基本課税価格が低い土地ばかりである。これが何を意味するかというと、技術革新に大きく遅れを取るということだ。

領土数が増えれば増えるだけ技術革新コストも高くなっていくため、更新スピードを上げようと思ったら州あたりの収入を増やす他ない。マメに工場を建てるのはもちろんのこと、国教との違いによる州税-30%を解消するために、できるだけ正教に改宗することが重要になってくる。これは、もちろん反乱の予防にもつながる。

ステップ地方のイスラム教諸州は低いコストで改宗可能だが、なにしろ対象の州数が膨大なので、効率よい改宗を目指さなければならない。

改宗の成功率に一番大きく影響を与えるのが君主の統治スキルである。それを鑑みると、ロシア歴代ツァーリの中でも優秀な方々は以下のようになる。

1585-1598 フョードルI世(外交2-統治3-軍事2)
1598-1605 ボリスI世ゴドゥノフ(外交7-統治8-軍事6)
1645-1676 アレクセイI世(外交7-統治8-軍事6)
1676-1682 フョードルIII世(外交3-統治3-軍事3)
1682-1689 ソフィア・アレクセーエブナ(外交6-統治3-軍事4)
1689-1725 大帝ピョートルI世(外交9-統治9-軍事9)
1762-1796 大帝エカテリーナII世(外交9-統治9-軍事8)

フョードルI世は無能にしか見えないのだが、実は1585年からボリス・ゴドゥノフが顧問を務めるので、統治スキルに+6修正がつき、実際には統治9となる。
同様にフョードルIII世にもミロスラフスキーとゴリーツィンが補佐を務めるため、統治スキルに+5修正が付いてくれて、統治8となる。
ゴリーツィンは続くソフィア・アレクセーエブナにも統治スキル+5修正をつけてくれるので、統治8となる。

全てにおいて最高の能力を誇る大帝ピョートルI世の統治において、1700〜1702年の間に統治スキルが20年間+1されるイベントも発動するが、統治スキル10という状況がプログラミングされているのかどうかは不明だ。

改宗を行うのはこれらの君主の在任中がベストということになるだろう。こうしてみると、君主に恵まれた国家かもしれない…。でも、無能な君主はとことん無能なんだけど。


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Last-modified: 2007-02-04 (日) 09:08:23 (3823d)