キルデリクス王の時代

開始時のフランク王国の状況

さて、476年時点でのフランク王国の君主はキルデリクスである。この人はかの有名なクローヴィスの父であり(クローヴィス、名前くらいは聞いたことありますよね?)、クローヴィスが即位するのはこれより5年後、481年のことになる。なぜ作者が476年を開始にしたのかだが、きっと西ローマの滅亡にあわせたんでしょうね。

では開始時のフランク王国周辺図を。

476a.JPG

わがフランク王国は現在のフランス北部とベルギーをあわせたくらいの領地を保持している。まさにゲルマン諸部族のうちのひとつ、といった具合だ。ドイツはというと、フリーセン・サクソニー・チューリンゲン・アレマンニ・ババリアといった5部族に分割統治されている。
西に目を向けると、フランス北部を支配するシャグリウス王国、ブルゴーニュ地方を領するブルグント王国、そしてなんといってもロアール川以南からスペインに至る広大な領土を保持する西ゴート王国などが目に付く。
イタリアには西ローマ帝国が存在しているが、こいつは開始直後にオドアケルの侵略を受け、イタリア王国に変体する運命を背負っている。

フランク王国序盤のイベント解説

序盤のフランク王国をプレイしていくうえで注意しなければならないのは、なんといってもクローヴィスがらみのイベントである。このクローヴィスという人物は教科書にものってるくらいの人物で、シャグリウス・アレマンニ・西ゴートを次々に撃破し、わずか30年の治世の間にほぼガリアを統一してしまったツワモノなのである。フランク王国の中核州はこれを反映して、ガリア全土に及ぶ広大なものとなっている。いつだったか2chのスレにも出てた通りEU2のエンジンはこういった急速な拡大にはうまく対応してないわけで、それを補うために彼の時代のフランク王国には強烈な補助イベントが用意されている。
重要なイベントは3つ。以下に列挙する。triggerは本当はもうちょい複雑なのだがわかりやすくするために簡略化してある。詳しく知りたい人はイベントファイルを開けて見てみてちょうだい。


・対シャグリウス王国:ソワソンの戦い

<イベント内容>

481年以降で、アルトワ(シャグリウス王国の首都)を占領すると発生。シャグリウス王国全土を併合できる。

対シャグリウス.JPG

<イベント背景>

481年に父の後を継いでフランク王国の長になったクローヴィスは486年、西ゴート王エウリックの死に乗じてシャグリウスの王国に侵攻し、ソワソンの戦いでシャグリウスを撃破。シャグリウスの領有していた北部ガリア一帯を支配下においた。ゲームではこのソワソンの戦いを反映して、ソワソン(アルトワ州の州都)を占領することでイベントが発生することになっている。


・対アレマンニ族:トルビアックの戦い

<イベント内容>

494年以降で、ファルツを占領すると発生。ファルツ・ロレーヌ・アルザスがフランク王国の直轄地となる。

対アレマンニ.JPG

<イベント背景>

496年、アレマンニ族がガリアに侵入したため、クローヴィスはトルビアックでこれを迎撃した。伝説によれば一時フランク軍は危機的状況に陥ったが、クローヴィスのキリストへの祈りによって戦局が逆転し、遂に大勝利をおさめたという。ゲームでは、戦場であったトルビアックに最も近いとされるファルツを占領するとイベントが発生するようになっている。また、このことからクローヴィスはキリスト教への信頼を深め、同年12月にそれまでの異教を捨ててキリスト教(カトリック)に改宗したといわれる。教科書的には結構重要で、これがローマ系住民やカトリック教会との関係の円滑化という点で、フランク王国の発展に大きく寄与したとされている。ちなみに、キリスト教への改宗イベントも499年4月に用意されています。


・対西ゴート王国:トロサ王国の衰退

<イベント内容>

500年以降で、ポワティエを占領すると発生。ヴァンデ・ベリ・ポワティエ・リムーサン・オーヴルニュがフランク王国の直轄地となる。

対西ゴート.JPG

<イベント背景>

507年春、ガリアにおける西ゴート勢力の減退に乗じてクローヴィスはブルグンド族らとともにロワール川を越えてアキタニアに侵攻。ヴィエの戦いでゴート軍に決定的勝利をおさめ、敵王アラリック2世を敗死させて南ガリアの大部分を制圧した。このヴィエってのがゲームでいうポワティエにあたるようで、ここを占領するとイベントが発生します。ただ、アレマンニ族のときと同様で、州が割譲されるものの戦争自体は続くので注意が必要です。どうせなら中核州全部くれればいいのに。ちなみにこれが起こると西ゴート王国の首都がトロサ(ギュイエンヌ州の州都)からカスティリアへと移動します。西ゴート王国の西遷ですな。

とまあこんな感じです。で、全部が全部クローヴィス即位後のイベントなのでキルデリクスの出番はないわけで。特にシャグリウスなんてキルデリクス時代に戦うメリット皆無です。まあ最初の5年は収税官でも建ててのんびりやるといいです。

序盤の戦略・方針

国内政策は、拡大を目指すため、保守主義&農奴制マックスは欠かせない。特に、このMODは頻繁にランダムイベントが発生し、とかく安定度が減少する傾向にある。そんな中、安定度ひとつあげるのに2年近くかかっていては、とてもじゃないがやってられない。とはいえ、序盤はガリア・ゲルマン諸国と激しい戦いが予想されるため、まずは陸軍主義にふっていき、勢力が安定したところで保守主義&農奴制を進めていくことにする。もっとも、AGCEEPと違ってこいつは10年ごとに国内政策変更しろーって教えてくれないのでややもするとスライダーを動かすのを忘れがちになるのだが、はてさて・・。

国内政策476.JPG



次に外交政策であるが、フランクでやるときもっとも注意せねばならないのは、イタリア・東ゴート・西ゴートの3国に包囲攻撃されることである。孤立主義、あるいはゲルマン諸部族と結びこれらへの警戒を怠ると、結構この事態は容易に発生する。なので、序盤からこの3者のうちのどれかを味方につけることが肝要だ。仮想敵は無論西ゴートなので、イタリアか東ゴートのいずれかと結ぶことになるのだが、なんとはなしにイタリアと結ぶことにする。

こんな感じで、収税官建てたり、国内政策いじったり、イタリアと同盟したりしているうちにあっという間に5年の月日は流れ、481年、クローヴィスが即位。


ここより、フランク王国拡大の歴史、その果て無き野望の歴史が始まる・・・!




次の章へ

目次に戻る


おまけ

おまけのコーナーです。ここではそのとき他国がどんな動静であったか、を取り上げていきたいと思います。今回はキルデリクス時代の他国の動静について見ていきたいと思います。

ではまず第一に、なんといっても東ローマですかね。EU2のグランドキャンペーンでは2州領有、AGCEEPに至っては首都コンスタンティノープルのみと、ホント悲しくなるくらい弱いビザンツもとい東ローマ帝国でしたが、見てくださいこの雄姿を!

東ローマ1.JPG

ちなみに527年にはユスティニアヌスが即位し、史実どおりの拡張が行われ、古都ローマもちゃんと回復してました。しかもササン朝に対しても一大攻勢に出て、首都に肉薄する勢いを見せたりと、今回の東ローマは強いです。この辺の話はクロタールの時代のおまけにでも書こうかと思っています。



さて、東ローマのかたわれ西ローマはというと、開始直後にオドアケルによる侵略を受け、滅亡。イタリア王国、もといオドアケル王国が建国されました。

イタリア.JPG

見た目はあんまり変わってないですけどね〜。図のようにイタリアは我がフランクの大事な盟友であります。このイタリアって国は史実では、この後東ゴートに襲われたり、ランゴバルトに侵略されたりと散々な目にあっております。ゲームではどうなることやら・・。



そしてもうひとつ注目なのはブリテン島です。史実どおりの分裂状態。ヘプターキー時代のブリテンです。史実では829年にウェッセクスのエグバード王によって統一が実現されましたが、どうなるでしょうか。どこがブリテンを統一するのか、ここからも目が離せません。

ブリテン1.JPG



最後に中国とインド周辺を紹介します。このMODではアメリカを除くすべての勢力でプレイできるようです。残念ながらマヤやアステカではプレイできませんが、これはおそらくこのMODでは「探検家」がまったく出現せず、(時代の流れからすれば当然ですよね)新大陸とユーラシアの間に接点が生じ得ないために選択できないのではないかと思います。

この時代の中国は魏晋南北朝時代であります。五胡十六国時代を経て、北部には北魏が、南部には宋が建国されております。朝鮮は高句麗と新羅と、日本史やってた人には馴染み深い名前の王朝がならんでます。日本はというと、飛鳥時代ですらありません。指導者は「Yuriaku」。どうやら日本は雄略天皇さまの治世のようです。

中華.JPG



インドはというとですね、グプタ朝の時代ですが、この王朝、5世紀後半になると西北からエフタル族の侵入を受けて滅んだことになっているので、その辺がどう再現されているのか見ものです。・・まったく再現されたないかもですけど汗あとはお隣にはササン朝ペルシアが。南部には諸勢力が割拠している状況ですね。

インド.JPG

トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2006-08-08 (火) 03:59:33 (4639d)