イングランドの序盤戦略手引き(AGCEEP) 

 イングランドスタート時の最初の見せ場にして難関、それが百年戦争です。この項においてはその難関をいかに乗り切るか、という点にのみ絞って解説します。これが皆様の参考になれば幸いです。

 環境:EU2英語版1.09 + 日本語パッチ + AGCEEP1.54 日本語ファイル
難易度:とても難しい
攻撃性:弱腰 
その他:ランダムイベントOFF (プレイ期間が短いので関係ないかと思いますが一応) 

 唯一最大の目標
・イングランドで百年戦争に勝つ!しかも、より早く!

である。これは要するに、時間が経過すればするほどドーフィネが強くなる(国力という点でも、軍事力においても)ためで、特に1430-40年代以降はドーフィネには豊富かつ強力な軍指揮官(ジャンヌ・ダルク、ジル・ド・レなど。特にジャンヌは攻城能力が「3」なのだ!)が登場するため、どうしても厳しくなる。そうなる前に倒してしまう必要があるのだ。



 承前 状況把握


 ゲームはフランス王位を継承すべくフランスに上陸したヘンリー5世と弟のベッドフォード公ジョンがブルゴーニュ派の傀儡となったシャルル6世のフランスからノルマンディーとコーを陥落させた時点から始まる。この時点においてイングランドの兵力は
 北フランス軍(コー):合計3万1000 (指揮官:ヘンリー5世、ジョン)
 南フランス軍(ガスコーニュ):合計1万3000
 スコットランド駐留軍(ノーザンバーランド):合計7000
 の三軍5万1000である。これに本国艦隊が加わる。この時点ですでに養兵限界をオーバーしているが、戦争中なので兵力削減などはしない。当面これらの兵力を駆使して百年戦争を戦っていくことになるだろう。



 第一戦 対傀儡フランス戦

準備

 状況を把握したところで北フランスを見てみると、百年戦争の本番前にプレイヤーの腕試しとばかりにブルゴーニュ派の傀儡フランスとの戦いが待っている。はっきり言って弱体だが、それでも乱数の出目が悪かったりすると負けてしまう(…)。
 とりあえずこの時点で負ける可能性はないと思うので、とにかく「一日でも早く全土を占領する」ことを念頭において戦おう。なぜかといえば、ヘンリーは1422年の9月には死んでしまうので、それまでにいかにドーフィネ戦にヘンリーを使えるかがこの百年戦争の勝利の鍵を握っているからだ。
 幸い、ヘンリーもジョンも攻城能力があるので名無しリーダーよりも圧倒的に早く城が落とせる(一度5000人単位で分割してみたが、名無しリーダーが一城も落とせない間に二人は二城落とせた)ので、これを活かさない手はない。

開戦

 準備が終わったら北フランス軍を分割してヘンリー直率の軍とジョンの軍に分割しよう。分割したところでヘンリーはイル・ド・フランスへ、ジョンはピカルディーへ移動し、包囲を開始する。首尾よく両城が陥落したら残り二領を別個に落とさせよう。遅くとも1421年の半ばまでには全土を占領し、講和のお膳立てを整えたい。

講和と次の戦いのために

 とりあえず中核州のノルマンディーとコーはもらっておこう。他はどうせブルゴーニュにとられるので意味がない。
 また、戦争中から講和成立前までにブルゴーニュとの間に婚姻を結び、さらに通行権を得ておくこと。通行権を得たらヘンリーとジョンの軍をブルゴーニュへ移動させてから講和しよう。

余談

 ヨハネ騎士団プレイ時、1423年までにトロワ条約が発動しない(全土占領できず、英仏間で講和が成立しなかった)場合、傀儡フランスが生き残ったのを見たことがある…。
 その後の歴史はかなりカオスな展開になるだろうなー。傀儡フランスがこの先生きのこるには…。


 第二戦 対ドーフィネ・ブルターニュ連合戦

準備

 ヘンリーとジョンがブルゴーニュに移動し、英仏間で講和が成立するのと同時に「トロワ条約」イベントが発生する。ここは当然フランスの王位を望み、かつブルゴーニュの支持を受け、ドーフィネと開戦することとなる。
 さて、イングランドが百年戦争に勝利するためにはイベント「イングランドの最終的な勝利」を発生させるのが一番手っ取り早い。これの要件は下の地図で緑の枠内の地域、即ちリヨネ、ラングドック、ギュイエンヌ、リムーザン、ポワトー、ヴァンデー、ベリーの七つの地域を占領することが必要となる。そのためにブルゴーニュにはヘンリーとジョンを置き、かつガスコーニュ駐留軍には別働隊として動いてもらう必要があるだろう。ブリテン本土の軍は予備兵力として穴埋めとしての使い方を考えよう。

HYW1.PNG

イベント発生に必要な州と大体の進軍予定図。このあたりはドーフィネの徴兵拠点なので、イベント上も実際上も占領する必要がある。逆にオルレアンやメーヌ、セベンヌやオーベルニュはまったく占領する意味がないので注意。

開戦

 一連のトロワ条約がらみのイベントが終了したら、ついにドーフィネと開戦することになる。開戦後は直ちにブルゴーニュと同盟し、かつ事前にブルゴーニュに配置したヘンリーとジョンの軍をそれぞれリヨネとベリーに、ガスコーニュに元から配置してある軍を二手に分けてポワトーとギュイエンヌを包囲させよう。
 開始から一年と少しぐらいでヘンリーが死ぬだろうが、それまでにリヨネとベリー、それとできれば残りの五つのうち二つぐらいを落とせれば上出来だろう。
 この時点での注意点としては、同盟軍のブルゴーニュもよく戦ってくれるはずだが、連中はオルレアンやメーヌを落とすと勝手に講和してしまう可能性が高いため、これらの城が陥落しそうになったらジョンを送って指揮権を剥奪する必要があるだろう。幸いにも、この時点でのブルゴーニュのヒストリカルリーダーはジョンよりも階級が低いのだ。
 さて、首尾よく七つの城を落としたら(可能ならドーフィネも落としておきたいが)、これからが本番となる。このころ(1423-24年)にはドーフィネもブルターニュも戦時体制に入って各3-5万ぐらいの軍を持っていると思われる。この主力による攻撃をしのぎ、かつ現在の占領地を保持するのはかなり骨の折れる作業だが、1425年1月1日以降に「イングランドの最終的な勝利」イベントが発生するまで我慢しよう。とりあえずジョンに全兵力を預け(新規に徴兵してもいい)、主力同士の決戦はブルゴーニュに押し付け、ヴァンデーあたりで兵力を小出しにして渡河してくる敵を叩き続けられれば最高だ。

HYW2.PNG

「イングランドの最終的な勝利」発生により、フランスを征服したイングランド。なぜかベリーがブルゴーニュ領土になってて気に食わないが…。

戦後処理

 「イングランドの最終的な勝利」が発生すると旧ドーフィネ領の大半がイングランド領土になるが、戦争自体はまだ続いている。…とはいえ、ドーフィネ領のリヨネとラングドックはイングランドに占領されているので、あとはドーフィネを占領すれば全土占領扱いで属国化→併合するもよし、リヨンとラングドックを奪うもよし、いずれにしても戦いの帰趨はイングランドに決し、イングランドはフランス文化を手に入れ、欧州はおろか世界でも第一等の力を得たのである。



 その後

 「イングランドの最終的な勝利」の連鎖イベントとして「ブルゴーニュがフランス王権に服する」イベントが発生する。これによりブルゴーニュが属国化すれば10年後には外交併合が可能になる。またブルゴーニュが属国化を蹴れば長期間にわたって大義名分を有することになり、またフランス王のための中核州を持つため、いずれにしても英仏統一王国の次の標的はブルゴーニュになるのだろう。
 首尾よくブルゴーニュを打倒・併合した暁には、低地諸国からアイルランドにまたがる大帝国が成立するはずである。そんなイングランドに立ちふさがるのはバラ戦争と宗教改革の混乱だが、百年戦争を勝ち抜いたイングランドには低い壁だろう。それさえ終われば 広大なユーラシアの大地と新大陸がイングランドの栄光に服する日を待っているのだ…。



 おわりに

 ヨハネ騎士団プレイが飽き(1.53のセーブデータも1.54に上げたらバグるし)、何となく「イングランドでやってみるか…」ぐらいの軽い気持ちで始めたプレイでしたが、結構何とかなるもんですね。
 最初やったときは「イングランドの最終的な勝利」イベントの発生条件を調べずにプレイしてオルレアン・メーヌ・オーベルニュ・セベンヌも含めた全土を占領して「おかしいなあ」と思って発生条件を調べたら涙目になりました(1425年からだったなんて…)。特にオーベルニュとセベンヌは要塞:小のくせに供給一桁とかでサイテー。ベッドフォード公ジョンは獅子奮迅の活躍で最終的には兵力が一万切る程度まで戦う羽目に(しかも結局徴兵ナシで戦えたんだからスゴいもんだ)。このプレイでは何にもまして彼如何にかかってますね。
 あとブルターニュもドーフィネももうちょっとイングランド本土に兵力を向けてほしいものです。こっちが残り歩兵1万だけなのに騎兵3万とかぶつけないでください、お願いします。ヨハネプレイの時はイングランドは2万とか遠路ロードスまで送ってくれたのに…。もうちょっと兵力分散とかしてくれると助かるんですがね…。
 ここまで拙文にお付き合いいただき、まことにありがとうございました。
 それとプレイ中散々お世話になったベッドフォード公ジョン君、本当にありがとう。



  • 戯れにコメント欄などつけてみました。とりあえず今回はなりふり構わず百年戦争に勝つことだけを考えた手引きになってしまいましたが、やはりヒストリカルに動くならばフランスは残さないと面白くないと思うので、百年戦争はほどほどにした上(あるいはヒストリカルに戦った上で)での序盤戦略が書ける上手い人募集中です。 -- ヨハネ書き換えた人 2007-11-22 (木) 11:17:27
  • 自分の場合は,最初の対フランス戦はベドフォード公に6000人ほど預けてピカルディーへ進撃させ,ヘンリー5世は残りを率いてイル・ド・フランスへ進撃.だいたいヘンリー5世の側には3箇所の包囲を継続できるだけの兵士が残るはずなので,時間の節約になります. -- いつもイングランドの人 2007-11-22 (木) 12:05:41
  • あと歩兵5000+騎兵1000の包囲用の部隊を作っておいて,ヘンリー5世は騎兵だけを率いて -- いつもイング(略)その2 2007-11-22 (木) 12:10:21
  • リヨンかラングドックの攻囲軍を攻撃されたときに駆けつける役割を担わせておきました.実はメーヌ,オルレアンが必要ないのは知らなかったので(汗),ベドフォード公はメーヌからヴァンデ攻略に回してました.あとの進撃路はだいたい同じです.ベリーは城砦規模が小なので,だいたい後回しですね. -- 2007-11-22 (木) 12:14:33
  • 3人マルチのAARにも同タイトルのページが… -- 2007-11-22 (木) 12:19:35
  • 序盤戦略の割には難易度がかなり高い・・と思う -- 2007-11-22 (木) 17:09:08
  • 昔のバージョンと違って邪魔なフランス諸候が消えてるので、だいぶ序盤の展開も変わってるみたいですね -- 2007-11-22 (木) 17:20:33
  • この後の展開は、だいぶ後だけどブルゴーニュとブルターニュには中核州が拡大するので、併合せずに泳がせておくのがいいと思う -- 2007-11-22 (木) 17:22:12
  • 昔のバージョンは本当に一苦労でしたが。ところで、宗教改革で安定度3000とか言う地獄がこの後待っていたりする。エリ女は改宗以外何もできません。 -- 2007-11-27 (火) 00:01:11


AAR


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Last-modified: 2007-11-27 (火) 00:01:10 (3886d)