英語版wikiより翻訳。)

消耗(Attrition)

最初のプレイで数多くの戦争を行うと、150年後には戦闘損失より消耗損失のほうが倍も多いことを知って愕然とすることになるでしょう。これは歴史的事実です。劣悪な衛生環境と給与の少なさ(あるいは不払い)は、死・医療休暇・脱走という形で軍隊の最大の敵となっていました。消耗はおそらく、EU2のゲーム中で最大の金食い虫であり、プレーヤーの最悪の敵でしょう。EU2における消耗は面白くルール化されており、また陸軍と海軍では違った対処法が必要となります。

消耗の値は、陸軍/海軍の部隊情報画面にある小さなドクロマークのところに表示されます。ドクロの色は緑・黄色・灰色・赤に変化し、数値はしばしばやや不正確になります。場合によっては「移動による消耗」の1%以上の値が正確に表示されないこともあります。

もっとも重要なのは、消耗は毎月1日に適用されるということです。まるで給料をもらったあとに医療休暇・脱走を図っているようですね。

戦時でも平時でも消耗は発生しますが、戦争中や未知の領域を探索中の消耗がもっとも激しいものとなるでしょう。

陸軍の消耗

移動による消耗(Movement attrition)

  • 毎月1日に移動中の陸軍部隊は、1%の消耗をこうむります。そのため、
    • 月末をまたぐ移動は避けましょう。毎月1日に移動を開始し、月末に移動を停止させるようにすれば、「移動による消耗」は発生しません。
    • 長距離を移動する場合、他国領を通過する場合、冬季の移動については海上輸送も検討してみましょう。移動中の艦隊に搭載されている陸軍部隊も海軍の「移動による消耗」をこうむりますが、海上のほうが移動が速いからです。
  • 「移動による消耗」が減るのは、指揮官の機動値が高い場合だけです。
  • 「移動による消耗」と「補給欠乏による消耗」は、どちらか高いほうだけが適用されます。
  • 征服者の部隊には「移動による消耗」は発生しません。

補給欠乏による消耗(Supply attrition)

  • 陸軍部隊が州の供給限度値(Supply limit)を超過している場合、月末に補給欠乏による消耗をこうむります。
  • 「実際の供給限度値(Actual support limit, ASL)」は、表示されている基本値に基づきいくつかの補正要素(非表示)を加えて計算されます。補正要素を確認することはかなり難しいですが、予想値はすぐに概算できます。
  • 「表示される供給限度値(Displayed supply limit, DSL)」とは、州の情報画面に表示されている値のことです。この値はつねに「州の基本課税価格(Base tax value, BTV)」に基づいています。詳しくは下記のとおり。
    条件表示される供給限度値の計算式
    自国の領有州(占領されていても)BTV × 5 + 要塞レベル + 徴兵センター(あれば)
    同盟国の領有州(平時など)BTV × 2
    同盟国の領有州(同盟戦時)BTV × 5
    他国の領有州BTV × 2
    自国の支配州BTV × 3
    通行許可を持っている国の領有州BTV × 4
    • いずれの場合でも、海軍が封鎖している州では基本補給値は2倍になります。ただしこのボーナスは、自軍がその州を占領するか、該当の海軍・陸軍が戦闘を行った時点で消滅してしまいます。これはつまり、たとえ勝ち目のない海戦でも月末に敵国の封鎖突破をこころみたほうがよい、ということでもあります。そうすれば包囲側はボーナスを失い、翌月頭の消耗が激しくなるからです。(包囲の進行には影響を及ぼせないが、消耗の条件に関しては翌月の間中、封鎖の効果がなくなるため。)
  • 州の情報画面には他にも「最大消耗値」が表示されています。この値は地形が険しい場合、気候が厳しい場合、州が略奪に遭っている場合、補給線が切れている場合(「表示される供給限度値」が赤色)、に高くなります。また、この値には技術レベルペナルティも設定されています。このペナルティは、レベルが6アップするごとに減少します。この「最大消耗値」が高ければ高いほど、消耗しうる部隊数は増加します。
  • 自軍に適用される「実際の供給限度値」は、「表示される供給限度値」に以下の補正要素を加えたものです。
    • 自軍指揮官の機動能力値を2倍した値(征服者なら4倍)した値を追加。
    • 熱帯気候では-5%、冬季では-10%(非領有州の冬季は-25%にまで悪化)。つまり、冬季は消耗が増えるだけでなく、供給限度も減ってしまいます。
  • すなわち供給限度値を予想するには、
    • まず「表示される供給限度値」を確認する。
    • それに(デフォルト指揮官の場合)4を加える。
    • ペナルティの値を合計する。
  • これで消耗の影響を受けない最大部隊数が分かります。
実例
「表示される供給限度値」が20である、ロシアのある州に侵攻する場合……ユニットの「実際の供給限度値」は最大24から、最小で冬季には0になります。そのため、技術レベルが低く、州が略奪されていて、冬季で、補給線が切れている場合は、部隊が最大消耗をこうむる可能性もあります。実際的な言い方をすれば、これは自軍が極めて短期間に無力化・消滅してしまうということです。ナポレオンはプレーヤーほどにはこのことをよく知りませんでした。
  • 「表示される供給限度値」は、自国か同盟国(同盟戦中)の支配州では緑色になります。黄色になるのは、自国か同盟国(同盟戦中)の支配州に隣接していて補給線が確保されている州の場合です。それ以外の州ではすべて赤色になりますが、これは補給切れを表しています。
  • 部隊の消耗情報は、部隊情報画面のドクロマークの横に表示されています。ドクロの色は緑色(熱帯地域では黄色)で、消耗が発生する場所では灰色(熱帯地域では黄色のまま)に変わります。他国の州では赤色に変わります。なお、ドクロマークの横に表示される値は、実際の消耗値よりも1%低い場合があります。
  • 消耗の5/6は歩兵が担当します。砲兵は他のユニットが同じ州に存在しないかぎり消耗しません(ただし包囲中は消耗します)。このため、戦争の終わりには砲兵の大半と騎兵の一部が残っている、ということがありがちです。歩兵は定期的に補充しましょう。そうすれば、より高価な他ユニットをむだに消耗させることが減ります。
  • 最後にもうひとつ重要なこととして、理論上は兵数がきわめて少ない部隊では補給切れのときの消耗が非常に少なくなるはずなのですが、こうした部隊はかわりに「最小消耗ペナルティ」を受けることになっています(これは兵数が500〜1000のときは1%、100以下のときは10%以上になるペナルティです)。
    • そのため、もしプレーヤー部隊が最初に包囲し始めた州に同盟軍が部隊を積み上げてきて供給限界値を超えてしまった場合、プレーヤーは部隊を少しだけ残して(←包囲の主導権を維持するため)残りは撤退させたほうがよいでしょう。しかしこのとき、もし自軍部隊が少なすぎるとすぐに消耗が激しくなり、包囲の最後まで生き残ることができなくなります。包囲中の再編成はできないので、包囲に送り込む前に部隊を分割しておき、供給限度を上回った時点で数が多い方の部隊を脱出させるのがよいでしょう。また、「包囲」コマンドを使うという手もあります。これはその州の要塞レベル1につき1000人を残して部隊分割するコマンドです。

海軍の消耗

  • 陸軍の消耗と同様に、海軍の消耗にも「移動による消耗」と「補給欠乏による消耗」の2種類があり、どちらか高いほうの値が適用されます。
  • 消耗は毎月1日計算されます。消耗率を計算するとき、1未満の端数については切り捨てされます。消耗数が整数値に達するごとにその整数値分の船舶が消滅し、1未満の端数は翌月に持ち越されます(たとえば消耗数が2.5になったら、船舶数は-2され、0.5は翌月の消耗数に加算される)。艦隊を分割したり、再編成したり、合流させたり、寄航させると、船舶数は整数値まで回復します。
  • 輸送中の陸軍部隊も、艦隊と同じだけの消耗をこうむります。この消耗については、指揮官能力値や征服者ボーナスで減らすことはできません。
  • 艦隊の搭載能力が、消耗や戦闘によって輸送中の兵数を下回ってしまった場合でも、オーバーした分の陸軍部隊が消滅することはありません。上陸させるまで兵数は維持されます。ただし、艦隊を分割したり、再編成したり、合流するのは避けましょう。それらを実行した時点で兵数が削減されてしまうためです。
  • ガレー船は消耗が激しく、他艦種の5倍も消耗します。なので、既存のガレー船が存在しない場合は、高価でも戦艦を使いましょう。
  • 少数の戦艦と多数の輸送船を混在させたり、長期航海に出したりしないように。戦艦と輸送船を別々の艦隊に分割したほうが(消耗の面で)ベターです。なおその際、両艦隊の出航日を同じ日に揃えましょう。無防備な輸送船を単独で海域に浮かべることは、たとえ1日でも避けるべきだからです。輸送船の消耗は戦艦よりも緩やかなので、戦艦隊に1隻だけ輸送船を混ぜるという手もあります。

移動による消耗(Movement attrition)

  • 毎月1日に移動中の艦隊は、「移動による消耗」のため1%の消耗をこうむります。港から出るときは適用されません。また、探検家が指揮官の場合も適用されません。なお、探検家は、輸送中の陸軍部隊の消耗も防ぐことができます。
  • 船舶数が多いほど、「移動による消耗」の値は大きくなります。そのため、長期航海の場合は艦隊を分割するのも良い手です。ただし、小規模艦隊の消耗ペナルティ(後述)にかからないように注意しましょう。
  • 「移動による消耗」は、ゲーム中全期間を通して適用されます。

補給欠乏による消耗(Supply attrition)

  • 「補給欠乏による消耗」は、陸軍部隊の消耗とは異なります。この値は、出航してから海上にいる月数でカウントされます(1ヶ月未満の場合はゼロ)。
  • 艦隊に表示される消耗値は実際の消耗値よりも小さくなります(前月の値なので)。当月の消耗値はもっと高くなるでしょう。
  • 航海月数カウントはそのまま適用されるわけではなく、海軍レベルに応じた係数を掛けて適用されます。海軍レベルが0〜6の場合は、係数は2です。レベル19に達すると、係数は1になります。レベル41で係数はゼロになります。
  • 自国の領海内では「補給欠乏による消耗」は適用されません(領海は領土に応じて変化します)が、航海月数は加算されていきます。
  • 輸送中の陸軍部隊にも、「補給欠乏による消耗」は適用されます。
  • 航海月数カウントにはいくつかの補正要素があります。
    • 海軍レベルが41になると、消耗しなくなります。
    • 嵐や氷結海域では、+10%されます(海軍レベル38でキャンセル)。
    • 沿岸海域では、-3%されます。
    • 戦争中、同盟港や占領港の隣接海域では、-2%されます。
    • 封鎖中の艦隊では、-3%されます。
    • 指揮官が探検家でない場合、機動能力値1ごとに-1%されます(デフォルトは-2%)。
    • 指揮官が探検家の場合、機動能力値1ごとに-2%されます。
  • 以上のことから、下記の行動が有利となるでしょう。
    • 艦隊の最初の通過点(Shiftキーを押しながらクリックで設定)は、自国の港にしましょう。
    • 可能であれば、出港は同じ月の間に済ませる(月をまたがない)のがベストです。これは特に、海軍レベルが低い間は重要です。
    • また、通行許可を確保して、航海中にその国の港で補給できるようにしましょう。
    • できるだけ自国領海を通過するように、艦隊を動かしましょう。
  • 海戦に敗北したり同盟国が休戦して補正要素が変化し、艦隊を動かさなければならなくなった場合、突然消耗が発生して艦隊が損失をこうむることがあります。
  • 輸送部隊数が艦隊の積載能力を越えないようにしましょう。最大で月あたり1000もの兵が、「補給欠乏による消耗」で失われることもあります。

小規模艦隊の消耗ペナルティ

5隻以下の艦隊では「補給欠乏による消耗」の値が増加し、1隻のみの場合では10%にまで達します。長距離を輸送する場合は、6隻以上の艦隊を組みましょう。陸軍部隊を輸送しない場合は、3隻以上でペナルティがなくなります。探険家がいる場合で、頻繁に定期的に艦隊を修復できるなら、探検は2隻で行うのがベストでしょう。(入植者の項を参照。)

「補給欠乏による消耗」の最大値

「補給欠乏による消耗」で失われる船舶数は月あたり1隻だけなので、最大値は艦隊の規模が大きくなるほど減少するはずです。つまり、艦隊が1隻だけなら100%、17〜20隻なら5%、51〜100隻なら1%、そして100隻を超えれば0%というわけです。これは実際にその通りで、101隻以上の艦隊はたとえ海軍レベル1でも「補給欠乏による消耗」はこうむりません(ただし指揮官が探検家ではない場合は「移動による消耗」のため、航海中には毎月1隻の消耗が発生します)。

海上で13ヶ月以上経過した状態で、艦隊の消耗値が5%を超えると、艦隊は強制的に帰港させられます。帰港先に選ばれるのは、艦隊のいる海域に最も近い自国の港です。もっと近い場所に通行許可を取った国の港がある場合は、そちらへ帰港するよう航路を変更することもできます。ただし、移動しないままでいることはできません。 艦隊の船舶数が17隻以上の場合、17隻未満にまで減らないかぎりは、強制的に帰還させられることはなくなります。

実例
下図はGCポルトガルで開始し、ガレー船を量産して総計109隻の大艦隊を編成、無補給で東南アジアまで到達した様子である。
しかし途中で探検家が死亡し、「移動による消耗」が発生するようになった。
新たな探検家と合流すべく帰路につくが、「移動による消耗」を避けるため月に1つの海域しか移動できず、中央アフリカ西岸で合流するまでに多大な年月を労することになった。
clip_image003.jpg

外海でのガレー船損失

厳密にはこれは消耗ではありませんが、似たようなものです。

ガレー船を含む艦隊を沿岸海域以外の海域に移動させるたびに、ガレー船1隻ごとに20%の確率で消滅判定が行われます。1隻ごとの判定結果に応じて、最大値をガレー船総数の半分、最小値をゼロとする範囲内で、ガレー船は失われてしまいます。

地中海にも該当する海域が2つあることに注意しましょう。

AIの海軍は消耗しません

AIの海軍は消耗しません。そうしないと、AIは陸軍消耗のあまりのひどさから判断して、海軍を作らなくなってしまうからです。ゲーム初期でさえも遠方の国が陸軍を送り込んでくることがあるのはこのためです。


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2007-11-20 (火) 09:16:51